サンフレッチェ広島はエディオンスタジアム広島でJ1リーグ第24節のアルビレックス新潟戦に2-0で勝利、勝ち点を37として9位から7位へ浮上した。
首位を行く浦和レッズはホームで柏レイソルと対戦して3-1で快勝、浦和は3連勝で勝ち点を50に乗せ、2位の川崎フロンターレに勝ち点6の差をつけ首位固めに入った。
広島は7月23日の柏戦以来、8試合ぶりに複数ゴールを挙げて新潟をノーゴールに封じた。
1点目は前半23分、左サイドを駆け上がった柏が相手陣内の奥深くまで入り込み、マイナスのクロスをグラウンダーで出したところに青山が詰め左足で押し込んだ。青山は腰痛による戦線離脱から復帰。リーグ戦2試合目でチームに直接、勝利を呼び込んだ。
2点目は後半18分。この場面も左サイドから攻め込み、森崎浩司のシュートを相手がカットしきれずにこぼれてきたところを石原が決めた。石原は8月16日の浦和戦を最後に右わき腹痛のためリーグ戦3試合を欠場してこの日、スタメンに名を連ねていきなり結果を出した。
ただ2-0のスコアで勝利したとはいえ、新潟にミスも多く、シュート数も広島11本、新潟12本とほぼ互角。FW皆川を最前線に置いて、石原と高萩、それに森崎浩司をその後ろに配し、ワントップに長いパスも集中させて攻めの形を構築していこうとする新たな形はまだ発展途上の段階にある。
一方、注目の佐藤寿人は後半残り3分+アディショナルタイムというタイミングで石原と交代してピッチに立っただけ。
「チームのコンセプトを構築しながら高みを目指す」森保監督の頭の中には、今様々なプランが用意され、勝ち点を奪いに行くと同時に来季以降に向けたトライも続けられている。
文責・ひろスポ!サンフレッチェ広島取材班