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2017年08月20日
編集部

広陵8強!あの清原和博に迫るスラッガー、中村奨成は広島大会から5戦連発、広島もドラ1候補にリストアップ

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(第99回全国高校野球選手権大会第11日第3試合、8月19日、甲子園)

甲子園で快進撃を続ける広陵(広島)が、11年連続で夏の舞台に立つ聖光学院(福島)を6対4で振り切り10年ぶりベスト8入りを果たした。

6点のうち4点を叩き出したプロ注目の捕手、三番中村奨成のバットがチームに勝利をもたらした。2対4と逆転された直後の六回には二死満塁からセンター前に2点適時打を放ち、4対4のまま迎えた九回には、聖光学院のエース斎藤郁也からレフトスタンドに決勝2ランを運んだ。

中村は初戦の中京大中京戦で2ホーマー、2回戦の秀岳館戦でも九回に3ランを放っており、広島大会の準決勝、決勝から数えると5試合連続ホームラン。甲子園での成績は13打数10安打10打点となり、1985年に清原和博がマークした最多本塁打数5本にあと1本と迫った。

またこの日、広島市南区のマツダスタジアムであった広島東洋カープのスカウト会議でドラフト1位候補のひとりとして中村の名前がリストアップされた。

強敵、戦後最長11年連続の聖光学院

22回目の夏の甲子園出場となった広陵、11年連続14度目の聖光学院。名門校のベスト8入りを懸けた戦いはその名にふさわしい好ゲームとなった。

試合はいきなり動いた。後攻めの聖光学院は初回、三番瀬川航騎がレフトスタンドに先制ソロ。広陵のエース左腕平元銀次郎にとっては予期せぬ立ち上がりとなっただろう。

しかし広陵もすぐに反撃。二回、先頭の六番大橋昇輝が四球を選び、送りバントで一死二塁。ここで甲子園初スタメンの八番丸山壮史がセンターフェンス直撃の二塁打を放ちまず1点。二死から一番高田誠也が浮いて入ってきたスライダーを右前へ適時打して勝ち越した。

すると聖光学院は四回、甲子園初登板の平野サビィから堀田陸斗にスイッチ。繋がり始めると怖い広陵打線を継投でかわしにかかった。一方の平元は二回、三回と自分のペースでアウトカウントを重ねた。

四回、聖光学院の攻撃は第1打席先制ソロの瀬川から。ここで広陵バッテリーはカウントを3-1として瀬川を歩かせた。だが次打者、四番柳沼楽人の時、二盗を試みた瀬川を中村が二塁への正確な送球で阻止!そのあと柳沼には二塁打を許したが後続を打ち取り2対1のまま五回へ…。

広陵は五回、2死球を絡めて堀田を攻め二死満塁のチャンス。しかし大橋が一ゴロに倒れて追加点ならず。

その裏、今度は聖光学院が反撃を開始。一死から八番佐藤晃一が振り抜いた打球は同点ソロとなってレフトスタンドへ。この一発が平元の動揺を誘ったことは想像に難くない。

ここで代打として起用されたのは左打ちの小泉徹平で、左前にヒット。一番松本聖也も左前打して一死一、三塁となり続く矢吹栄希はライト前に勝ち越し2点タイムリー。この二人もやはり左バッター。最後、膝下へのスライダーを打たれて失点した広陵バッテリーは瀬戸際に追い込まれたかっこうになった。

続く瀬川は空振り三振で二死一塁、続く柳沼死球で一、二塁となり左打席に五番仁平勇汰、ボールカウント2-1…

広陵中井監督、投手交代采配の妙

すると広陵の中井哲之監督は迷わず同じ左腕の山本雅也をマウンドに送った。山本は難しい場面で初球ストライク。2球目は三遊間へのゴロ。これをショート丸山がよく抑えてサードへ送球、際どいタイミングだったがホースアウト!結果的には聖光学院打線はここで”打ち止め”となり、それ以降は山本のコーナーを突く変化球の前に無安打に終わることになる。

逆に2点を追い掛けることになった広陵打線に対して、聖光学院の斎藤智也監督は1番を背負う斎藤をぶつけてきた。1回戦でおかやま山陽を完封した右腕だ。

簡単にツーアウトとなって打席には山本。快音が響いてライト前ヒット、これが広陵反撃開始の合図になった。

高田誠もヒットで続き、吉岡廣貴の投ゴロがエラーを誘発してとうとう満塁に。中村の登場で甲子園は騒然となり、バットの先で転がした打球がセンターへ抜けて試合は振り出しに戻った。

ここから先の時間は中村のために用意されたようなものだった。八回の守りでは先頭打者を歩かせたあと、仁平の送りバントを素早く拾って二塁送球、2・6・4ゲッツーで山本を盛り立てた。

そして九回、先頭の吉岡がイレギュラーバウンドする内野安打で出たところで中村がハイライトとなる第5打席へ。高めの真っ直ぐと打ってもゴロになりそうな変化球を見逃し2ストライクと追い込まれたあと、短い間合いで投げ込んできた相手エースの釣り球を、完璧にとらえて見せたのである。

「記憶にも記録にも残る選手になりたい」中村は試合後、テレビカメラの前でそう話していた。連戦となる注目の準決勝の相手は仙台育英。史上初の春夏2度目の連覇を狙った大阪桐蔭を破った仙台育英は「奇跡のサヨナラ勝ち」で勢いづいている。

その「奇跡」の上を行く甲子園ミラクル4戦連発が飛び出せば、野村(広島)-小林(巨人)の偉大なOB と肩を並べる甲子園決勝の大舞台にまた一歩近づくことになる。

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