Ｖ２リーグに挑む大野石油広島オイラーズ躍進！新井美由紀メディカルトレーナー（飛翔会グループ）に聞く

2019年01月31日: 編集部

1993年にOSC（大野石油スポーツクラブ）として創部し、翌年から大野石油広島と改称した女子バレーボールの大野石油広島オイラーズ。一方、”改革”を急ぐ日本バレーボール機構（Ｖリーグ機構）では２０１８年秋に、男女とも新リーグをスタートさせました。

男子はＪＴサンダーズがＶ１リーグで活躍中！年明け早々、広島に天皇杯制覇のニュースを届けてくれました。一方、女子のＶ２リーグにもバレーボール王国広島から大野石油広島オイラーズが参戦しています。

そこで、大野石油広島オイラーズのメディカルトレーナーとしてチームと苦楽を共にしている新井美由紀さんに、Ｖ２リーグに果敢に挑む今シーズンの様子や、トレーナーとしてのやりがい、課題などについて聞いてみました。

－新井さんはいつから大野石油広島オイラーズを担当されているのですか。

新井　２０１７年４月からです。原秀治監督（選手、指導者としてＪＴで活躍、五輪など代表経験も豊富）が就任されて、私もそのタイミングでお世話になることになりました。原監督が来られた時、チームのメンバーも半分くらい入れ替わりました。そこから新たなチームを１年を通して作り上げて、新リーグに臨みました。若い選手が多いので、伸びしろがあってこれからどんどん発展していくチームだと思います。

オイラーズ
若い選手が多く、お母さん的存在が必要…

－これはある方から聞いたのですが監督もコーチも男性だし、若いチームなので新井さんがお母さん的な存在なのだと…

新井　（笑）そうですね。お母さん的ですね、たぶん。あまりこちらから言い過ぎるのもいけないでしょうし、相手の話をしっかり聞く中で指示すべきところは指示したりしていますね。若いチームはどこでもそうですが崩れると崩れっぱなしになる傾向にあります。修正が効きにくいので、そこをどう修正するか…

それと試合を重ねるたびに慣れてはきていますが相手に遠慮したり、というのもこのチームの今後のポイントになってくるでしょうね。あとは、選手は監督には直接聞けないのでそこは私が間に入ったり、監督も私を通して選手に聞いている部分はあります。

オイラーズ
公式戦中、原監督のそばに控える新井さん

－選手はたくさんいますがトレーナーはひとりですから、やることが多そうですね。

新井　そうですね、コーチやトレーナーが複数いるチームもありますがうちはひとりなので、仕事量はけっこうあります。メディカル、メンタル、ウォーミングアップなどのフィジカル、それに食事とか栄養面ですね。きょうは動きがちょっと違うな、ということはよくありますので、目配りも大事です。女性は波がありますから、そこはしっかりやっていかなといけませんね。

－いろいろ悩みも聞かないといけません。

新井　Ｖ２リーグは土日連戦が多く、時間的にはタイトな一週間になります。試合が終わって月曜はオフ、火曜、水曜に調整、トレーニング、木曜は移動日。金曜には前日練習…そんな中、木曜にはトレーナーの部屋で全選手と一対一で話す機会があります。そこで日頃なかなか言えないことや悩みなどを聴くことができます。

私に与えられた時間の中では、できることとできないことがありますが、何とか選手にとってプラスになるように、と心掛けています。やはり現場が好きで、現場で何かを創っていくことに魅力を感じていますので…。もう４５になったのでけっこう現場のしんどさはありますけど（笑）。

新井さんに最初に話をお聞きしたのは２０１８年１２月の上旬。大野石油広島オイラーズはその時点で２勝４敗、勝ち点６。１０チーム中８位でした。

しかし”お母さん心”が通じたのか、チームは年明けから３連勝をマーク。６勝７敗の勝ち点１７で６位まで順位を上げました。

２月２日（土）には４位のＣＳＳ東京サンビームズと広島市南区の猫田記念体育館で今シーズン最後のホームゲームが予定されています。（後半に続く）

大野石油オイラーズ

新井美由紀（あらい・みゆき）
広島出身、広島商卒業後、２年のＯＬ生活を経て医療の道を目指し専門学校へ。柔道整復師の資格を取り、寛田クリニック（広島市中区、医療法人社団飛翔会グループ）へ。国体強化チームなどを担当。飛翔会グループのケアウイング曙（広島市東区）スタッフ。
ケアウイング曙オフィシャルサイト
www.hishokai.or.jp/akebono/

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