画像は足の負傷でベンチ外になったジャマリ・トレイラー
中国新聞は3月8日午後3時過ぎ、広島ドラゴンフライズのジャマリ・トレイラーが「大麻リキッド」を輸入したとして広島市南区の路上で広島県警に逮捕された、という記事をネットにアップした。他メディアもこの報道に追随した。
ジャマリ・トレイラーは米国出身で2018-19シーズンより広島ドラゴンフライズに加入。今季が4シーズン目で、B1昇格の立役者のひとり。1月末の試合で左膝蓋軟骨損傷などケガをして2月末に手術を受けていた。
8日夕方、広島市西区のクラブ事務所でメディア対応した広島ドラゴンフライズの浦 伸嘉社長は「申し訳ございませんでした。統一契約書の条項に触れておりますので、本日付けで先ほど契約を解除しました」と話した。
ジャマリ・トレイラーは昨年9月、米国から「大麻リキッド」を密輸入したとされる。
広島では昨年7月、やはり元広島のプロ野球選手で当時はロッテ所属だったジェイ・ジャクソン投手が千葉市内の自宅に大麻リキッドを持ち込んでいたとして南区の駐車場で広島県警に逮捕されている。
8日午後7時前クラブリリースは次のとおり。
広島ドラゴンフライズは、#0ジャマリ・トレイラー選手が2021年3月8日(月)に大麻取締法違反(輸入)の容疑で逮捕されたことを受け、3月8日付でトレイラー選手との契約を解除いたしましたのでご報告いたします。現在、罪状については調査中ですが、B.LEAGUE選手統一契約書「第1号誠実義務」に違反し、「第9条第3号刑罰法規に抵触する行為を行なった」、「第9条第7号クラブの秩序風紀を著しく乱した」ことが確認されたため契約解除となりました。
クラブとしましては、本件の事案が発生してしまったことを厳粛に受け止め、捜査協力などの必要な対応を、適切に履行していく所存です。
詳細が明らかになり次第、追って情報開示させていただきます。
Bリーグもオフィシャルサイトに声明をアップした。以下のとおり。
B.LEAGUE所属クラブにおける大麻取締法違反による逮捕報道について
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(本社:東京都文京区、チェアマン:島田慎二 以下「B.LEAGUE」)は、違法薬物に関する報道の通り、B.LEAGUE所属クラブに在籍する選手が大麻取締法違反(輸入)で逮捕されたことをお知らせいたします。
島田慎二チェアマンコメント
B.LEAGUE所属クラブに在籍していた選手が大麻取締法違反により逮捕されたことは、 選手、クラブ、リーグは、このような厳しい状況の中、バスケを通じて少しでも日本を元気にできるように、全員が前を向いて進んでいた中で、本当に残念でしかありません。同時に、いつもB.LEAGUEをご支援いただいております、パートナー各社様、ファンの皆様には深くお詫び申し上げます。
B.LEAGUEではリーグ開幕初年度から外国籍選手を含む選手たちへの研修を実施し、日本国内における違法薬物等の認識、留意点などを伝え、選手のリーグ登録時には薬物検査を行い、リーグ内に違法薬物が持ち込まれないような取り組みを行って参りました。今シーズンは、法令遵守やコンプライアンス遵守の観点から、eラーニングも取り入れ、更なる取り組みを実施して参りました。
しかしながら、過去にも外国籍選手およびコーチの違法薬物関連の事案が発生しており、再発を防ぐことができていないのが現状です。
改めて、各クラブの研修体制の把握と指導を行い、社会の信頼を失うことのないよう努めて参りたいと思っております。