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2014年09月20日
編集部

カープ女子支持率ナンバーワン、菊池涼介・ひろスポ!特別連載「風の涼介」#7

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風の涼介#7、2012年2月14日「バレンタインヒット」

 

堂林の放った打球は、ショート大和の右への強いゴロになった。ややイレギュラーしたようにも見えた。意地の一打はグラブを弾いてレフト前へ転がった。2対1、1点ビハインドで迎えた六回、一死二、三塁の場面で、売り出し中の「プリンス」が一度は試合を振り出しに戻すタイムリーを放って見せた。

”バレンタインデーヒット”に沖縄市営球場のスタンドが沸いた。「とにかく1本出るのと出ないのとでは違う。あの打席はしっかり打つことができました」。南国の強い日射しを浴びながら背番号13が笑顔を見せた。

四回の守りで、堂林は四番・中谷の強烈な打球を顔面に受けしばらく動けなかった。治療ため一度退いてそのまま交代しかけたが「代わりの選手はいくらでもいるんだぞ!」と野村監督に強い口調で声をかけられ再びサードのポジションについた。。

沖縄キャンプ総仕上げとなる阪神との練習試合ではルーキーの土生もライト前に”プロ初ヒット”を放った。「打ったのはスライダーです。それまでも内、外とコースを攻められていたのですが思い切っていきました」とこちらも手ごたえを口にした。

ところがこの試合での活躍を期待していた菊池の出番は最後までなかった。しかし沖縄キャンプ最終日のバタバタでその理由を確認する時間的な余裕はなかった。

「沖縄に入って、左足を上げる打ち方をずっとやってきたのですが、かなり感覚がつかめてきたんです。日本ハムとの試合では必死でよく覚えていないけど、体が勝ってに反応してヒットを打つことができました」

そんな話を聞いていたので非常に楽しみにしていたのだが…。

チームも報道陣もこの日の午後までに荷物をまとめて空路、宮崎・日南市に移動した。鍛錬の日々はより実戦的なメニューへと移行していくが、その中で野村祐輔、菊池、土生の3人がどこまでくらいついていけるだろうか…

この連載は、10年以上、一日も休まずに更新し続けるカープ情報携帯サイト「田辺一球広島魂」で過去に連載したコラムから抜粋してお届けします。

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