広島対ヤクルト19 回戦(ヤクルト6勝12敗)午後1時、神宮、予告先発は、ヤクルト・ナーブソン(4勝10敗)、広島・ヒース(2勝0敗)
「ひろスポ!」で「風の涼介」連載中の菊池が、残り10試合で野村監督、前田智徳越えを目指す。
菊池は交流戦途中からずっと打率3割をキープして、現在は打率トップの阪神・マートンに1厘差と、首位打者さえ狙える位置まで上り詰めている。
しかも安打数171本はマートンをしのぎ、最多安打のヤクルト・山田の177本に迫る。
ただしこの勝負、本当は菊池の勝ち、である。菊池の犠打数は43で一番に定着した山田の犠打数は2、マートンは当然ながらゼロ。菊池が二番以外の打順を打っていれば最多安打のタイトルは完全に菊池のものになっている。
ところでこの菊池の171安打だが、実は野村監督のシーズン最多安打数173安打まであと2本と迫っている。
要するにきょう、あすにも菊池は「監督越え」を果たすことになる。野村監督は1年目39安打、2年目149安打、3年目170安打で173安打はプロ7年目。そして17年目で2000本安打…。
菊池は1年目46安打、昨年133安打、そして今季このままいけば144試合終了時点での通算安打数でも指揮官と肩を並べる。右打者でありながらこの驚異の安打ペース。守備と同じく打撃力も「異次元」であることが証明された。
なお、新井打撃コーチのシーズン最多安打は184本でプロ13年目に記録。石井琢朗守備・走塁コーチは174安打で打者転向7年目に記録、前田智徳さんは172安打でプロ16年目に記録。
カープの顔、そうそうたるバットマンにさえ菊池は対抗しえる打力を備えている。カープ女子一番人気の菊池はその実力も一番に迫りつつある、ということになる。