ヤクルト石川の変化球を力強く振り切りレフトスタンド、コンコースへ運んだ美間
広島のサード争いは堂林を軸に、梵、小窪、それにファーストも守る新井貴浩らでキャンプから火花を散らしてきた。
しかし、本命視されていた堂林は結果が出せず、その間隙を縫って2012年、ドラフト5位指名の高卒3年目、美間が猛アピールだ。
マツダスタジアムで今季初のオープン戦となった3月7日のヤクルト戦。先発の石川から第1打席で左翼席コンコースへツーランホームランを打ち込み、首脳陣を喜ばせた。
しかも簡単に2度空振りしたあとファウルで粘り、8球目を仕留めてみせた。
第2打席でも粘りに粘り、マウンド上の石川もうんざり…。ひと呼吸置いての右打ちはライトライナーだった。
守備ではいきなり悪送球エラーを犯したが、メゲずにその後は攻めの守りでノーミス。打っても思い切りのいいスンングで若さをめいっぱいアピールし、足踏みする堂林をじわりと追い抜いた。