画像は会場までの長いカープファンの列
過去散々世間を騒がせたカープファン・パニックが、とうとう都内にまで波及した。7月27日、カープ球団はシーズン中では異例となるファンイベントを開催した。カープ球団が唐突に何かをやる時には必ず裏事情が存在する。今回はそこにはスポットを当てない。
ただ地元の中国放送(RCC)がこのイベントには主体的に絡んでいる。よって、同局も”同罪”となってしまう…地方局はもはや放送外収入の確保なしには生き残れない。局内の人的資源を切り離しながら、自転車操業になっているから、イベントに傾注すえるその事情はよく分かる。だが、新聞社や放送局が本業以外に手を出すと、だいたいろくなことがない。国内を見渡しても似たような例は枚挙にいとまがない。チャリティと称して寄付金を横領した日テレグループにネット上で「ほんとクズ」の声が浴びせられている。
7月5日、球団HPで以下のイベント告知があった。
1日限りの『カープファンイベントin東京』開催のお知らせ!
7月27日(土)、品川プリンスホテルにて『カープファンイベントin東京』を開催いたします!
『カープファンイベントin東京』は、品川プリンスホテルのプリンスホールを貸し切って行う、1日限りの超ビッグイベントとなっております。
会場では、『カープファンイベントin東京』のためだけに製作した“限定Tシャツ100種類”の販売と、ナイターの試合を控えた選手たちとカープOB天谷氏によるトークショーが行われます。
100種類のTシャツは、選手の直筆サインが入ったものや、ユニークなデザインのものまで、とにかく“このイベントでしか買えない”貴重なTシャツです!
そしてなんと、Tシャツを購入していただいた方には、「新井監督ボブルヘッド人形」をプレゼント!球団としてたくさんの方に「新井監督ボブルヘッド人形」が届いてほしいという想いから、今シーズンボブルヘッド人形配布日にマツダ スタジアムまで来ることができなかった方のために、今回のイベントで配布することが決定いたしました。
その他にも、球団公式アプリ「カーチカチ!」ブースも設置し、有料会員になっていただいた方には、素晴らしい特典をご用意しております!
日頃から関東の球場を真っ赤に染めてくれているカープファンへ感謝の気持ちを込めた『カープファンイベントin東京』へぜひお越しください! 皆さまのご来場お待ちしております。
『カープファンイベントin東京』ご来場時のお願い
7月27日(土)、品川プリンスホテルにて行われる『カープファンイベントin東京』につきましては、多数のお問い合わせをいただいており、混雑が予想されます。ご来場の際は、以下の注意事項をご一読いただき、安全・安心なイベント運営のためご協力をお願いいたします。
※以下告知内容の中から抜粋
<イベント会場の入場について>
会場や近隣店舗などへの配慮の観点から、深夜・早朝来場はご遠慮ください。
品川プリンスホテル周辺、または会場周りでの滞留はホテル宿泊者の迷惑となりますのでご遠慮ください。
混雑状況により会場の入場を制限する場合がございます。
当日会場のある5階には8時30分まで留まることはできません。
<Tシャツ販売会場への入場整理券の配布およびTシャツ購入について>
Tシャツの購入には「Tシャツ販売エリア入場整理券」が必要となります。
「Tシャツ販売エリア入場整理券」は8時30分~9時00分に配布いたします。
「Tシャツ販売エリア入場整理券」の番号はランダムです。(「Tシャツ販売エリア入場整理券」を受け取られた順に早い番号ではありません。)
そして、以下のように明記してあった・
ホテルへの迷惑となるため、当日8:30より前のご来場は禁止といたします。
現地に出されたイベント告知ボード
会場内の様子
…でどうなったか?
カープナインの証言によれば「あさの5時半にはもう並んでた人がいました」という状況だった。午前8時30分の規則通りに現地にやってきたファンはTシャツ購入の整理券を手にすることができなかった。要するに8時30分の時点でイベント会場への扉が閉まったことになる。
当然、あちこちで疑問の声、怒りの声が上がった。
「なんで整理券がもらえない?」「並んだ意味がない」「いつの時点で整理券はなくなったのか?」などなど…
球団側は「このイベントでしか買えない」と散々、煽るもんだから、わざわざ広島県内から駆け付けたファンなど都外から時間と交通費を使って楽しみにしてきた人たちが大勢いた。
会場にはRCC有料カープサイト「カーチカチ!」とファン倶楽部会員の中から抽選で当選したファン110人の指定席と「どなたでもご覧いただけます」という立ち見エリアが用意されていた。そして<※来場者が多い場合は、入場を制限させていただく場合がございます。>の表記もあった。イベントは20分ずつの3部構成で、新井監督や選手がベンチ裏―トークを炸裂させて、1600人のファンと交流したという。
その空間だけを見れば、とても有意義な時間だったのは間違いないだろう(ひろスポ!はこのイベント自体を取材していない、ただし特命取材班が現地で活動した)。
ネット上にはすぐに、このイベントを批判する情報がアップされた。
そこにある情報を引用すると…
<8時20分現在…もう中に入れないとかインカムで話しているのが聞こえる>
<RCC[あたりで「イベント大盛況!」っていうナレーションベースに使われそうな映像とってるけど、ただの地獄ですが…>
<列も作らせずに「まもなく終了です」とか言うから圧縮がすごい>
<しきり悪すぎて怒声が飛んだよ…最初から500枚って決まってる整理券をここまで詰め込んで配布できないとか、さすがにイベント仕切り能力無さすぎ>
<有料か抽選以外のカープ公式イベントは2度と来ない!時間のムダ!>
ひろスポ!では先ごろ、熱中症で死者も出しかねない、カープ球団のデーゲーム開催記事をアップした。↓
上記記事には「広島のマスメディア」に対する問題点も刷り込まれているが、RCCとカープ球団は2022年のハロウィーン前に起こったソウル雑踏事故を忘れたのだろうか?
カープ球団には確かにファンの言うとおり「学習能力」はないようだ。(下記、5万人パニック記事参照)
今回の「500人」という数字の100倍の大パニックをマツダスタジアム周辺、そして広島市街地全域で発生させておきながら、何度でも同じことを繰り返す。
マツダスタジアム5万人パニックは、今回と同じように「整理券」を巡って発生した。ルールを守ったファンの手に整理券が行き当らず、まさにカオス状態になったのである。(広スタ特命取材班&田辺一球)
※品川ファンイベントや、マツダスタジアムでの試合、イベントに関するご意見、ご提案、問題点、表に出ていない情報などをひろスポ!にお寄せください。いただいた画像、テキストなどは、報道素材として使用させていただく場合がございますので、ご留意ください。アドレスは→ sports.c.w@hi.enjoy.ne.jp
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