前半早々から攻め込んでくる福山大学を跳ね返す富士ゼロックス広島SC
天皇杯全日本サッカー選手権大会の県予選を兼ねた2015年度全広島サッカー選手県大会 準決勝が7月5日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場で行われた。
第1試合、福山大学と富士ゼロックス広島SCの一戦は0-0のまま延長戦に入り延長前半に2点を奪った福山大学が2年ぶりの決勝進出を果たした。富士ゼロックス広島SCは5年ぶりの決勝進出まであと一歩だった。
第2試合の広島経済大学対佐川急便中国SCは1-0で広島経済大学が競り勝ち4年ぶりの決勝へ駒を進めた。佐川急便中国SCは2年ぶり4度目の優勝に手が届かなかった。
互いに手の内を知り尽くした一戦は延長勝負へ
1回戦で前回大会優勝のSRC広島に0-2から追いつきPK戦の末、準決勝に勝ちあがった福山大学。準決勝を迎え改めて「チームがひとつになること、厳しい展開になっても焦らず自分たちのサッカーをやり続けること」を確認した。
吉田卓史監督も「練習では調子いいので練習通りにやってくれれば勝機はあると思います」と試合前にコメント。ただ「向こうには昨年のウチの主将がいますから…」と警戒心をのぞかせた。
試合開始前の吉田監督(写真中央)
一方の富士ゼロックス広島SCも1回戦で広島修道大学をPK戦の末、振り切って準決勝に上がってきた。メンバーの中には若宮裕樹、半田翔一、それに吉田監督が真っ先に名前をあげた峯恭平と福山大学OBが3人いる。
福大・小西裕也(左手前)、富士ゼロックス・槙野信一の両主将が握手
キックオフと同時に福山大学が積極的にサイドから相手を崩しにかかった。
…が予想通り、富士ゼロックスSCのセンターバック・峯が福山大学FW・加次佑をピタリとマーク。「後輩たちには負けられませんから…」と何度も攻撃を跳ね返した。
1月に広島県サッカー協会「HiFA AWARDS2015」表彰も受けた峯
福山大学FWの加次佑と激しいバトル
スタンドからの声援は福山大学が優勢
右サイドを駆け上がる・DF松島圭汰、中でパスを待つMF國師龍也
ゴール前をうかがう#6松島
前半、福山大学は決定機でのフィニッシュがもうひとつ…
福山大学、さらに得意の攻撃を仕掛けるが…
0-0のまま後半へ
富士ゼロックス広島SCの高さを使った攻撃
小西の堅い守り
後半勝負とばかりに攻め上がる加次
しかし加次は1回戦に続いてイエローカードをもらい後半31分にFW村上大弥と交代
後半終了間際の福山大学の猛攻も実らず
試合はけっきょく0-0のまま延長戦へ。
延長前半11分、司令塔、前原翼からのパスを左サイドで受けたMF林がミドルレンジからのシュートを決めて福山大学がついに先制。
その3分後には同じく後半から出場の平山が中央からドリブルで仕掛けてペナルティエリア内右の村上にパス。村上は右45度の位置から見事決めて試合の流れを大きく引き寄せた。
福山大学FBより引用のデータ
【start】数字は学年
GK 小西 4
DF 松島 3 森川 4 越智 3 鈴木 2
MF 湯浅 3 前原 3 渡邊力 4 林 3
FW 加次 3 國師 3
【sub】
GK 土屋 3
DF 石橋遼 4 中山 2
MF 平山 1
FW 斎藤 4 村上 2 小田 1
【交代】
HT’ 平山 1 ← 渡邊力 4
後31’ 村上 2 ← 加次 3
後42’ 小田 1 ← 湯浅 3
【goal】
延前11’ 林(←前原)
延前14’ 村上(←平山)
【card】
後26’ 加次
後39’ 鈴木
後45’ 小田
広島経済大学も社会人の佐川急便中国FCに1-0で勝利して決勝は大学対決に…
1回戦で廿日市FCを3-1で退けた広島経済大学は準決勝で一昨年優勝佐川急便中国SCと対戦。
0-0で迎えた後半開始早々にDF・吉浦涼太が決めて、その後の相手の反撃を粘り強く跳ね返した。
決勝は7月12日午後2時から、広島広域公園第一球技場で行われる予定。