広島市の都市向上対策特別委員会が1月28日に広島市役所であり、市から旧広島市民球場跡地活用策のパースやプラン内容が示された。
画像にあるように、旧広島市民球場のセンターのポジションあたりに「屋根付きイベント広場」を設置。東端の旧広島市民球場一塁からライト側には、具体的には何も決まっていないとされている「芸術文化施設」がレイアウトされる。
秋葉前市長が提唱した折づる施設を跡地に設置する案ではこの「芸術文化施設」のあるあたりに移転する予定だった広島商工会議所ビルや、そのほかの民間施設は今後の交渉で広島市が移転を促すため「透明」になっている。
広島市の説明によると「跡地の許可要件を緩和」した平成25年9月から昨年11月までの球場跡地利用イベントは25件、84日で動員数は90万人。よって今回示したイベント広場を軸とした活用策で十分に賑わいが創出できる、とした。
屋根付きイベント広場
核施設のレイアウト、広島商工会議所ビルなど民間施設は跡地以外の場所への転出を促し、河岸と跡地が一体的に利用できるようにするとともに商工会議所跡に大型バス駐車場を整備する計画
広島市の説明を聞いた各委員の反応
若林新三委員
・今までは市か広島商工会議所か、移転に関して先に声をあげた方が移転費用を負担する形だった。今回は市が移転を切り出した、のですね!?
中原洋美委員
・球場跡地、広島みなと公園それぞれ課題があるとなっている。広島みなと公園の方は国庫補助金の返還、防災避難場所の代替地の発生が課題とあるがこの予算も含めて(球場跡地との比較を)説明しているか?(市の答えは”含めていない”)
・球場跡地にスタジアムを作ることが平和のメッセージになるとは思えない。原爆ドームの”緩衝地帯”としての意味あいの方が大きい。
田尾健一委員
・都心にふさわしい、非常にいいプラン。
金子俊彦委員
・田尾先生は素晴らしいと言われたが、こんないい加減な案は見たくない。
・広島は修学旅行のバスを止めるとこがなく素通りされている。バス駐車場を作り、そこでイベントがあれば止めることはできない。それに民間施設が移転した場合にだけ、バス駐車場整備というなら移転しなければどうなる?そんなあいまいなことでは話にならない。
・屋根付き広場も屋根の高さが見たところ7、8メートル。どれだけ雨が入るか?金をかけてプランを考えるならもうちょっとそれらしいことをやって欲しい。
谷口修委員
・サッカースタジアムはまずどこが主体になってやるのか決めないといけない。マツダスタジアムの時は広島市が90億でやると市が本気になったからできた。いろいろな署名を無視して市民同士の対立をあおっているだけ。
・西区の商工センター、あれを作った時は(トップが)長靴を履いてやっていた。もっとトップには熱意を感じさせて欲しい。