プレーオフに手が届かなかった広島ドラゴンフライズ、佐古賢一ヘッドコーチ
広島ドラゴンフライズのプレーオフ進出がなくなった。
広島ドラゴンフライズは4月14日、兵庫県の西宮市中央体育館で西宮ストークスと対戦72-78で敗れた。
第1ピリオド、0-10と痛恨のスタート。反撃に転じたのは課題としてきた第3ピリオド。そして第4ピリオド、残り2分。竹内公輔がハイポストから西宮ディフェンスを切り裂いてレイアップ。72-71と逆転に成功したがその後、逆転され勝負どころのフリースローも決まらずまたしても際どいゲームを落とした。
この敗戦により、千葉ジェッツの8位以上が確定、広島ドラゴンフライズの2年連続プレーオフ進出はならなかった。
プレーオフへの道を断たれたことは今後の展開に大きなマイナスとなる。
広島ドラゴンフライズは今秋、華々しくスタートするであろう国内男子バスケの新リーグ、Bリーグでは残念ながら2部スタートとなることが決まっている。
発展的解消となる今のNBLは全12チーム。そのうちの4チーム、広島ドラゴンフライズ、 熊本ヴォルターズ、西宮ストークス、サイバーダインつくばロボッツの4チームが、昨年8月末の「階層分け」で2部に振り分けられた。
「階層分け」はチーム力、クラブの経営基盤、地元との協力態勢、アリーナの規模、地域性などをもとに総合的に評価された。広島ドラゴンフライズは1部スタート有力と見られていただけに2部スタートの衝撃は大きかった。
そんなマイナス材料を跳ね返そうと、新チームで臨んだNBL最終シーズン、しかし現実は甘くなかった。
NBL大詰めを迎えてプレーオフ進出の決まった8チームすべてがB1組、逆に広島ドラゴンフライズ以下の4チームはみんなB2からのスタートとなっている。
ただ、広島ドラゴンフライズはその4チームの中では”傑出”した数字を有している。
ゴールアベレージ(得点÷失点)は0.97。熊本0.91、西宮0.86、つくば0.83を遥かにしのぐ。
そして上位5チームのゴールアベレージは1以上だが、6位のレバンガ北海道は0.99、7位の三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋は0.98、8位の千葉ジェッツは0.99。広島ドラゴンフライズはこちらのグループに近い位置にいる。
「Bリーグでの1年目、B1昇格」を明確な目標としている広島ドラゴンフライズにとって、プレーオフを逃したことは大きな痛手となったが、残り4戦ではゴールアベレージをさらに引き上げ、B1勢に負けない”実績”を残して、次なるシーズンに臨む姿勢が望まれる。
広島ドラゴンフライズ72-78西宮ストークス
1P 13-23
2P 22-25
3P 26-16
4P 11-14
会場:西宮市立中央体育館
今シーズン成績:16勝35敗
【スターティングメンバー】
広島:#1 ハミン・クウェインタンス、#7 坂田央、#10 竹内公輔、#18 鵤誠司、#24 田中成也
西宮:#9 谷直樹、#15 根来新之助、#19 梁川禎浩、#32 畠山俊樹、#54 ダバンテ・ガードナー
広島ドラゴンフライズ STATS
【得点】
#21 シャノン・ショーター 21点
#10 竹内公輔 14点
#1 ハミン・クウェインタンス 12点
【リバウンド】
#10 竹内公輔 9リバウンド
#21 シャノン・ショーター 7リバウンド
#24 田中成也 6リバウンド
【アシスト】
#11 北川弘 3アシスト
#18 鵤誠司 3アシスト
西宮ストークス STATS
【得点】
#54 ダバンテ・ガードナー 34点
#32 畠山俊樹 11点
#0 ディリオン・スニード 10点
【リバウンド】
#54 ダバンテ・ガードナー 14リバウンド
#0 ディリオン・スニード 7リバウンド
【アシスト】
#54 ダバンテ・ガードナー 4アシスト
#19 梁川禎浩 3アシスト