プレーオフ準決勝第2戦(5月14日)を前に松江市総合体育館前に早くから並ぶブースター(トップ画像説明)
5月14日、プレーオフ準決勝第2試合、第3試合速報!
広島ドラゴンフライズ、これまでに見たことないほどのガッツ、ファイト溢れるディフェンスから攻撃展開、第1クォーター、17-14。
島根スサノオマジック、タイムアウトで立て直し急ぐが、ミスが多く、ショットもこぼれる。前半29-22、超ロースコア、意地と意地のぶつかりあい広島ドラゴンフライズリード!
後半、島根スサノオマジックが素晴らしいプレーの連続で食い下がる。広島ドラゴンフライズのマークがズレはじめる。
第3クォーター、42-40、わずかのリードで第4クォーターへ。残り37秒、広島ドラゴンフライズリードは1点、島根スサノオマジックのブザービートがリングに嫌われて、53-52で広島ドラゴンフライズの勝利!ついに5分ハーフの第3試合へ。
第3試合、前半を4-8で折り返しあとがない広島ドラゴンフライズ。最後はアジーズ・エンダイ、朝山正悟、田中成也、コナー・ラマート、北川弘で勝負をかける。残り1分20秒、コナー・ラマートの3Pが決まって9-10。残り22秒7で広島ドラゴンフライズ、タイムアウト。しかしこのあと9-11となり、わずかに及ばずブザー。
広島ドラゴンフライズのB1昇格の夢は”3位決定戦”からのサバイバルマッチに持ち越された。
GAME2 第1Q
後がなくなった広島はこのGAME2に全てをかける。ゲームは序盤から広島がリードしながら進む。鵤のレイアップ、田中の3Pでリズムが出る。ラマートのナイスアシストで山田も決める。広島はディフェンスで昨日以上に激しく島根にプレッシャーをかける。さらにリバウンドでも落ち着いて島根のポゼッションを下げる。
しかし島根のディフェンスも固く特にインサイドにはなかなか入れない。ここで北川が3Pで、点差を広げ、ディフェンスリバウンドから鵤が速攻をしかけアンドワンを取る。17-14とリードして第2Qへ。
GAME2 第2Q
北川がディフェンスで気迫を見せる。スティールからミドルショット、さらにブロックショットも出して広島にリズムをもたらす。ベテランの山田もディフェンスだけでなく、オフェンスでも得意のミドルショットを決めリードを広げる。しかしプレーオフにふさわしくお互いディフェンスの集中が途切れない。
島根は外国籍選手が2人がインサイドをガッチリ守る。広島はビッグマンはもちろんだが、ディロンがタフショットを決めたり、リバウンドで奮闘する。29-22とロースコアと緊張感の途切れない展開で後半へ。
GAME2 第3Q
大事な後半の立ち上がり勝負どころで気を吐いたのは山田。オフェンスリバウンドからファウルをもらいフリースローをきっちり決める。さらにディフェンスリバウンドからレイアップも決める。勢いに乗り始めた広島は田中の3P、鵤のミドルショットと15点差までリードを広げた。しかし点差が開くと緩む広島の悪い部分が出る。
ここから島根に3Pショットなど怒涛の13連続ポイント。あっという間に点差は2点に。さらに山田が4ファウルと苦しくなる。なんとか流れを止めたい広島もタイムアウトを取り、その後ラマートがインサイドで得点を取って悪い流れを食い止めた。42-40と僅差で最終Qへ。
GAME2 第4Q
4000名の島根ブースターの声援を後押しに怒涛の追い上げを見せる島根。広島は全員が気持ちで守る。島根をタフショットに追い込み得点を与えない。ディフェンスリバウンドから鵤のロングパスから北川がファストブレイクも出て、なんとか踏ん張る。ラマートもタフショットを決め逆転は許さない。
しかし島根オフェンスにおされエンダイ、北川が4ファウルに。そしてついに島根#50マーシャルがミドルショットを決めて同点。佐古HCはここでタイムアウト。この大事なマイボールを田中がバンクショットを決め50-48。が、直後にラマートも4ファウルに。しかしファウルができない状況でも全員が身体をはって守る。ラマートのブロックショット、北川のスティールと得点を与えない。
そして結果的に勝負を決めたのはラマートの3Pショット。土壇場でビッグショットを決めて、最後はタイムアップまで1点を守りきり勝ちきった。53-52で勝利。これでプレーオフの戦績が1勝1敗となりGAME3に突入する。
GAME3 前半
Bリーグで初めてのGAME3はオンザコート2で行われる。お互いに死力を尽くして戦ったGAME2の後だけに疲れはみえるものの、気持ちでファイトする。広島はディロンがアタックをしかけていくも得点できず逆にリバウンドを島根がおさえる。そして島根#32安部、#50マーシャルが3Pを決めてリードを奪う。なんとか得点したい広島だったがアウトサイドのシュートは入らない。4-8。
GAME3 後半
運命の残り5分。佐古HCは自信を持って選手を送り出す。タイムアウトは1回しかとれないので、チャンスは少ない。早く追いつきたい広島は少し焦りが見える。外れたシュートに対しリバウンドは島根に。オフェンスリバウンドでも島根に取られ時間が進む。6-10で残り1:30を切ったところで逆転に望みをつなぐラマートの3P。これで1点差。
この後も両チーム激しくファイトするが得点は動かない。残り23秒エンダイがファウルをもらったところで広島タイムアウト。得点すれば優位に立つ場面となる。逆転をかけたオフェンス。広島は運命のシュートを朝山に託す。良い形でボールをもらった朝山が逆転勝利へ3Pを放つ。しかし無情にもリングに嫌われボールは島根に。しかしまだ時間が残っている。
ファウルゲームに持ちこみ、9-11で本当に最後のオフェンスへ。最後は熊本戦でもクラッチシュートを決めたディロンがドライブ。残り1秒ディロンのシュートはリングに届かなかった。GAME3はわずか2点差9-11で敗戦となった。
広島ドラゴンフライズは、5月20日に行われる群馬クレインサンダーズとの3位決定戦で勝利し、28日のB1・B2入替戦で勝てばB1昇格を果たすことができる。
B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2016-17 SEMIFINALS GAME2スコア
広島ドラゴンフライズ53-52島根スサノオマジック
1Q:17-14
2Q:12-8
3Q:13-18
4Q:11-12
会場:松江市総合体育館
入場者数:4203人
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也
島根:#3呉屋貴教、#5山本エドワード、#12寒竹隼人、#31高畠佳介、#50ウェイン・マーシャル
GAME3 スコア
広島ドラゴンフライズ9-11島根スサノオマジック
前半:4-8
後半:5-3
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#11北川弘、#12ダニエル・ディロン、#21コナー・ラマート
島根:#00ジョシュ・デービス、#5山本エドワード、#32安部潤、#50
【GAME2 主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#21コナー・ラマート11点
#5山田大治10点
#18鵤誠司10点
◆リバウンド
#0アジーズ・エンダイ 9リバウンド
#21コナー・ラマート 9リバウンド
島根スサノオマジック
◆得点
#00ジョシュ・デービス12点
#12寒竹隼人11点
◆リバウンド
#00ジョシュ・デービス13リバウンド
#5山本エドワード5リバウンド
【GAME3 主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#12ダニエル・ディロン4点
#21コナー・ラマート3点
◆リバウンド
#0アジーズ・エンダイ 4リバウンド
#21コナー・ラマート 3リバウンド
島根スサノオマジック
◆得点
#32安部潤3点
#50ウェイン・マーシャル3点
#55横尾達泰3点
◆リバウンド
#50ウェイン・マーシャル4リバウンド
#00ジョシュ・デービス3リバウンド
広島ドラゴンフライズ・佐古賢一HC
第2戦で前半は良い形で入って、第3Qで点差が広がったところで大事にいきすぎて勢いを島根に与えてしまった。昨日のゲームからずっと両チームに隙、ミスがない中でタフショットが勝敗を決めるようなゲームになった。こういう厳しいゲームはプレイオフならではだと思う。
第3戦についても選手はよく戦ったと思うし、島根も力を出し尽くしたバスケットになったと思う。蓋を開ければワンゴール差の勝負。非常に短く感じた。島根がB1昇格を決めたということで、2つのチームで中国地方を盛り上げていきたいので、我々もB1に上がって来年、島根にまた挑戦したい。今日こういう形で決着がついたことを受けとめて、3位決定戦、次の入替戦とB1昇格へ向けて準備する。
広島ドラゴンフライズ・朝山正悟
悔しい。あと一歩のところだったので悔しい結果に正直ガクッときた。ただまだ自分たちには道があるので、切り替えて、1日でも長くバスケットができる喜びを感じて、しっかり戦いたい。今日の敗戦や目の前でB1昇格を決められたことはレギュラーシーズンでは経験できないことで、若い選手の多い広島にとっては大きな経験でチームの成長につながると思う。広島ファンには2日間あたたかく、熱い声援を送ってもらった。今日決めることはできなかったが、あきらめずに戦っていくので、最後まで応援してほしい。
島根スサノオマジック・勝久マイケルHC
第2戦は本当にタフなゲームになって、第2戦をシーズンで1敗しかしていない広島は本当に強かった。なんとか食らいつくことができて、接戦に持ち込んだが悔しい敗戦となった。第3戦はコーチとしては選手の邪魔をしないように、いつものプレーをやってこいと送り出した。結果的にビッグショットを決めてくれて、感動させてくれた。最後勝った瞬間の選手の涙は今シーズンにかけてきた想い、B1に昇格したいという気持ちの強さが出ていた。本当にチームを誇りに思う。
以下は、5月13日から5月14日ゲーム前までの記事
広島ドラゴンフライズは5月13日、島根県の松江市総合体育館でB.LEAGUE B2プレーオフ準決勝第1戦に臨み、島根スサノオマジックに55-60で競り負けた。
第3クォーターで44-42とリードを奪ったが、第4クォーター早々に安部潤に3P2本を沈められ、最もマークすべきジョシュ・デービスにも2P3本を決められた。
広島ドラゴンフライズの方で言えば、頼みのコナー・ラマートが第4区クォーター得点ゼロでトータルでも6点止まり。ダニエル・ディロンも同じく第4クォーターで封じ込められた。
しかし試合後の会見で佐古賢一ヘッドコーチは明るい表情を見せ「プレーオフとはこういうもの」とコメント。広島ドラゴンフライズは島根スサノオマジックの”マジック”を恐れることなく、”土・日トータル”での勝負に挑むことになった。
B.LEAGUE B2 PLAYOFFS 2016-17 SEMIFINALS GAME1
広島ドラゴンフライズ55-60島根スサノオマジック
1Q:16-19
2Q:12-12
3Q:16-11
4Q:11-18
会場:松江市総合体育館
入場者数:2873人
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也
島根:#3呉屋貴教、#5山本エドワード、#12寒竹隼人、#31高畠佳介、#50ウェイン・マーシャル
ついに始まったB2プレーオフ。B1昇格をかけて最後の戦いが始まった。広島はレギュラーシーズンと同じスターターで、対する島根はスターターに怪我から復帰したキャプテンの#12寒竹を起用。互いに3Pがシューターを揃え、アウトサイドからの得点でポイントを重ねていく。広島は朝山、北川、島根は寒竹、安部が3Pを決める。意地のぶつかる立ち上がりはお互いに緊張感があり重い。島根はターンオーバーを出すも強みのディフェンス力で広島を抑える。16-19。
第2クォーター。
アウェイで戦う広島は早めに主導権を握りたいところ。朝山がいきなり3Pを決め、さらにディフェンスも誘い4点プレイで流れに乗せる。さらに島根#00デービスがファウルをしたところで島根が早めのタイムアウト。主導権争いが激化していく。広島は北川のスティールからの速攻などディフェンスで島根を自由にしない。それでも島根も#00デービス、#42リードら外国籍選手がインサイドで存在感を発揮し、広島のアタックをシャットアウト。リバウンドでも広島を圧倒、シュートまでいかせない。なんとかディロンの個人技、朝山のミドルで得点して後半へ。28-31。
第3クォータ、後半の立ち上がりは第1Qと同様に重い展開。これを打破する3Pと互いに同じ形で得点する。田中、ラマートの3Pで逆転。さらに北川、田中が3Pを決めるが、島根も3Pをお返ししてなかなか点差は広がらない。ルーズボールへも執着して泥臭く戦うがこの日、最後まで得点できなかったエンダイのとこがブレーキとなった。タフショット、強引なシュートが目立ち島根のプランどおりの展開。終了間際にはエンダイのブロックショットもでてリードして最終Qに臨む。44-42。
第4クォーター
ここで爆発したのはホームの大声援をうける島根#32安部だった。#1岡本のアシストから3Pを決めると、立て続けにディフェンスリバウンドからファストブレイク。さらにもう1本3Pを決めて一気に逆転、流れを島根に持ってくる。佐古HCは島根#00デービスにも得点されたところで流れを切るためにタイムアウト。しかしこのタイムアウトでもなかなか得点できない。逆にターンオーバーから島根#1岡本に走られ2回目のタイムアウト。これで落ち着きを取り戻し、頼れる朝山が3P、ミドルを決めて島根に迫る。ここからもう1本決めて追いつきたかったが追い上げも55点まで。プレーオフ初戦は悔しい敗戦となった。
ディフェンスが引き締まったプレーオフらしい好ゲームとなった。しかし広島はリバウンドで勝てず、島根の激しいディフェンスにあいインサイドで得点できなかった。広島もディフェンスで粘ることができ、接戦に持ち込めたことは明日につながる成果だが、エンダイ、ラマートの攻守に渡る一層の活躍が期待される。田中、北川、朝山らシューター陣はここでにきて好調だ。
ここにさらに鵤が乗ってくることができれば勝てるチャンスは増える。B2を最小失点で乗り切り最高勝率を出した島根を倒すには、ディフェンスで我慢することはもちろんだが、誰かが勝負を決めるラッキーボーイにならなければいけない。悔いの残らない全てを出し尽くす熱い戦いを見せたい。明日は気持ちで2試合目を勝って、3試合目を勢いでモノにするしかない。明日なんとしてもB1昇格を決める!
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#2朝山正悟14点
#11北川弘11点
◆リバウンド
#12ダニエル・ディロン7リバウンド
#21コナー・ラマート7リバウンド
#0アジーズ・エンダイ5リバウンド
島根スサノオマジック
◆得点
#00ジョシュ・デービス12点
#32安部潤11点
◆リバウンド
#00ジョシュ・デービス20リバウンド
#50ウェイン・マーシャル10リバウンド
広島ドラゴンフライズ・佐古賢一ヘッドコーチ
今日は全体として思惑通りの展開となり、お互いにディフェンス主体の重いゲームとなった。我々としてはあと1本が出なかった。いいゲームができていただけに第4Q立ち上がりの入りが残念だが、#32安部選手の固め打ちを褒めるところだと思う。我々にも明日はラッキーボーイが出てきて欲しい。特にアジーズ、コナーには奮起してもらいたい。明日は人生初のエキストラゲーム(3試合目)になんとか持ち込めるように頑張りたいし、選手にも最後まで楽しんでもらいたい。今日は一つの敗戦として認めて、しっかり準備をして、また明日良いゲームをしたい。
広島ドラゴンフライズ・朝山正悟
今日は大事な初戦でなんとしても取りたかったので、こういう形で負けたのが素直に悔しい。自分たちのやりたかったこと、全員でファイトできたことは明日につながると思う。落胆することなく、今日できた部分を明日につなげたい。久々のプレーオフでこういう雰囲気でバスケットができたのは幸せで、楽しみにながら明日は戦いたい。崖っぷちになったときの若手の爆発力も1つの自分たちの持ち味だと思うので、やるべきはしっかりとやって、明日のチャンスをしっかりとつかみたい。
島根スサノオマジック・勝久マイケルHC
きれいなバスケットではなかったし、オフェンスでもうまくいかないことが多かったが、タフにディフェンスをし続けられたのが良かった。それとリバウンド、ビッグショット、ビッグスティールが出たことが勝因ではないかと思う。選手はこの日のためにやってきたという気持ちが強すぎたのか、今シーズンでも1番シュートを外すような自分たちのバスケットができなかった。明日はこれまででも1番タフなゲームになると思うので、しっかりと準備をして臨みたい。
そして翌5月14日、”決戦”の会場には朝早くから長蛇の列ができた。
地元局、中継車もスタンバイ
島根スサノオマジックのブースター、そして島根県民は想像を遥かに超えた情熱を持ってこの大舞台を迎えている。
島根スサノオマジックのチアガール
広島からのブースターも続々と集結
そして広島ドラゴンフライズ、アップ開始…、広島バスケの歴史を大きく変える大一番、いよいよTIP OFF…