広島ドラゴンフライズがアウェーの洗礼と言うにはあまりに強烈なしっぺ返しを受けた。
2月16日、東京都八王子市のエスフォルタアリーナ八王子で行われた第22節のGAME2、東京八王子ビートレインズ戦で67-109のスコアで惨敗を喫した。
GAME1が109-89。失点の多さが気になったが、一夜明けてその結果はまさに倍返し…GAME1で44点も稼がれたクリーアンソニー・アーリーにまたしても45点を許し、4クォーターともゲームをかき回された。
前半だけで29-46と大差をつけられ、後半はさらに25点差をつけられた。ワイルドカード争いで最下位に沈んでいるチームを相手に…だ…
しかも2月の東京八王子ビートレインズはここまで5戦全敗で、2月2日と3日の島根スサノオマジック戦は61-92、63-70のスコアで敗れている。
唯一の救いは、熊本ヴォルターズが中地区下位の金沢武士団に77-85で、島根スサノオマジックが中地区首位の信州ブレイブウォリアーズに54-75で、ともにホームで敗れてくれたこと。
だが、”人のこと”を気にしている場合ではない。
今季、広島ドラゴンフライズは島根スサノオマジック、熊本ヴォルターズの2強との直接対決計4試合でも86失点が最多だった。ガードを固めて、カウンター。そんな鋭い”フットワーク”で勝ち星を重ねてきたはずが、相手のパンチを容赦なく浴びるかっこうになったのはどういう訳か?
はっきりしていることもある。試合を重ねるに従って他地区のとの対戦ではその”優劣”が曖昧になり、どこがいつ勝っても、負けてもおかしくない状況が生まれつつある。
B2首位を行く島根スサノオマジックと他地区との対戦はこれで17勝6敗。
熊本ヴォルターズが同じく17勝10敗、広島ドラゴンフライズは一番勝率が悪く16勝10敗。
こうなってくると、勝つのは”すべての面においてタフなチーム”。B1昇格のサバイバルレース、そこで生き残るための術が試される。広島ドラゴンフライズの次節はホームの広島サンプラザホールで迎える東地区5位の山形ワイヴァンズ戦(2月23日、24日)となっている。
B2 第22節GAME2
広島ドラゴンフライズ 67-109 東京八王子ビートレインズ
1Q:15-24
2Q:14-22
3Q:22-32
4Q:16-31
入場者数:1,598人
対戦成績:27勝14敗
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#3岡本飛竜、#4ターレル・ミラー、#14カール・ランドリー、#24田中成也
八王子:#3亀崎光博、#14地久里謙成、#22ジョーダン・リチャード、#23クリーアンソニー・アーリー、#77大金広弥
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#2朝山正悟15点
#14カール・ランドリー13点
#3岡本飛竜12点
#4ターレル・ミラー 12点
◆リバウド
#14カール・ランドリー 11リバウンド
#3岡本飛竜 7リバウンド
#10坂井レオ7リバウンド
◆アシスト
#13山田謙治 5アシスト
東京八王子ビートレインズ
◆得点
#23クリーアンソニー・アーリー45点
#77大金広弥 19点
#22ジョーダン・リチャード16点
◆リバウンド
#23クリーアンソニー・アーリー20リバウンド
#22ジョーダン・リチャード 17リバウンド
◆アシスト
#23クリーアンソニー・アーリー6アシスト
広島ドラゴンフライズ ・尺野将太ヘッドコーチ
自分達は守備からから攻撃の流れを作るチームなのであれだけイージーにやられてしまっては攻撃の良いリズムも作れなかった。きょうの試合は自分達のバスケに取り組む姿勢も切れたかもしれない。ファンの方の期待に応える為、その責任を果たす為にももう一度コートに立つ準備をしたい。
広島ドラゴンフライズ・岡本飛龍
きょうの試合はディフェンスにつきる。プレイオフは勿論目標にあるが最後まで応援してくれる方の為にもシーズンを戦いたい。良い意味で期待を裏切るような、ここから連勝を続けもう一度昇格争いや優勝を目指す為に、下を向いている時間はないのでやるべき事をやっていきたい。