トップ画像は左から浦伸嘉 代表取締役社長、三谷桂司朗選手、藤井貴康監督
広島ドラゴンフライズは12月18日、広島皆実高校3年の三谷桂司朗がクラブ初の特別指定選手として加入することを発表、広島市南区の同校で会見を開いた。
三谷桂司朗は2001年6月15日生まれの18歳。191センチ、85キロでポジションはスモールフォワード。広島市立井口小学校、同井口中学校の出身で広島ドラゴンフライズの本拠地広島サンプラザホールは目と鼻の先にある。
代表歴も豊富で、U-16日本代表ではアジア6位、U-18日本代表ではアジア5位。さらに3×3U-18日本代表として8月22日から24日にマレーシアで開催されたアジア杯で優勝した。
特別指定選手は高校に所属したままBリーグ公式戦に出場できる。日本サッカー協会がユース世代の選手に対して高いレベルでのプレーがでいる機会を与えるために生まれた制度で、Bリーグもこれを踏襲した。
全日本大学バスケットボール連盟と全国高等学校体育連盟のいずれかに加盟するチームの16歳から22歳までの選手が対象。各クラブが特別指定選手として登録することができるのは2名まで。活動期間は3ヶ月まで。今回のケースでは特別指定選手としての活動 期間は2019年12月27日から2020年3月27日まで。
三谷桂司朗は12月29日の福島ファイヤーボンズ戦(広島サンプラザホール)から出場できる。すでに広島ドラゴンフライズの練習には広島皆実高校の練習を続けながら、参加している。
同校は普通科、衛生看護科、体育科の3学科。男子サッカー部は12月30日から始まる第98回全国高校サッカー選手権大会に出場する。
バスケットボール部男女も12月23日から始まる全国大会、ウインターカップ2019に出場する。このため、三谷桂司朗はウインターカップ終了までは広島皆実での活動に集中。大会後に特別指定選手としての活動が本格化する。
会見では広島ドラゴンフライズの浦伸嘉代表取締役社長が経緯や今後について説明。同校男子バスケットボールの藤井貴泰監督も期待を口にした。
浦伸嘉 代表取締役社長の話
広島サンプラザホールのある西区の出身で以前から活躍は知っていました。2カ月前に、藤井先生に、大学進学までドラゴンフライズで一緒にプレーしてみてはどうか?とご相談させていただきました。11月から少しずつ練習生として参加しています。ウインターカープに集中してもらい、そのあと12月29日、30日の広島サンプラザホールでチームに合流、あとは監督の判断、本人の実力しだいです。
藤井貴泰監督の話
本人、ご両親に相談したところ、ぜひこういったチャンスを生かしてもっともっと高みを目指したいという強い本人の希望がございました。現在、広島皆実高校ではエースで、夏のインターハイベスト8の立役者です。高校1年生でU-16、高校2年生でU-18、高校3年生では3×3U-18で日本代表をアジア杯優勝に導いた選手です。プレーの特徴で言うとどこからでも得点が取れます。ある時はインサイド、ある時は3P、ある時はリバウンドを取ってドリブルプッシュしながらペイントにアタックしてねじ込む。そういったプレースタイルに3年間でスキルをつけた選手です。そのベースは彼のパーソナリティです。非常に素直で努力家。プレーが非常に綺麗です。広島皆実を代表するとともにこの世代の日本を代表する選手だと考えます。さらなる飛躍をして欲しいという願いと、こういう機会を与えていただいた広島ドラゴンフライズさんに感謝を申し上げたいと思います。
三谷桂司朗選手の話
まだまだ自分の実力が及ばないところがたくさんありますが、少しでも成長できるようがんばっていきたいと考えています。
―話を聞いた時は?
嬉しかったの一言です。広島ドラゴンフライズは地元のチームなので、中学のころからユニホームを着て試合をしたいなという気持ちがありました。
―プレースタイルについて
自分はシュートに自信を持っているので、中と外どちらからでも点が取れるオールラウンドなスタイルだと思います。
―U日本代表など経験豊富だが
余裕を持ってプレーすることができるようになりました。1年生の頃は全国大会で緊張してしまって思うようなプレーができないことがあったのですが、国際大会を経験する中で緊張を自分の力に変えられるようになりました。
―広島ドラゴンフライズでの活動ではどうアピールしたいか、大学進学は決めているがその先は?
どんなプレーでもできることを最大限見せて少しでもプレータイムをもらいたいです。これまでの代表活動で日の丸を背負って戦うことに誇りを感じたので、ゆくゆくは日の丸を背負ってコートに立ちたいです。挑戦する機会があればNBAを目指したいと思います。自分の憧れる選手はNBA(ミルウォーキー)バックスのヤニス・アデトクンボ選手(ギリシャ出身、2018-19シーズンNBAのMVP)です。ダイナミックで迫力のあるプレーをしていきたいと考えています。
会見のあと練習する三谷桂司朗