広島ドラゴンフライズが9月10日から14日まで広島県江田島市能美町の江田島市スポーツセンターで3次合宿を行った
7月中旬からは東広島市で1次合宿を行い、8月下旬には庄原市で2次合宿を行った。今回の最終合宿で9月24日開幕の国内男子新リーグ、B.LEAGUE B2リーグの大事なシーズンに向けて準備をほぼ整えた。
B.LEAGUE 元年、広島ドラゴンフライズはこの最初のシーズンでB1昇格を目指している。
広島ドラゴンフライズはB.LEAGUE B2全18チームを3つの地区に分けたうちのひとつ「西地区」に所属。レギュラーシーズンは60試合。所属地区の3クラブと8試合、2クラブと6試合の計36試合に加え、他地区の12クラブと2試合ずつ24試合を戦う。
B2の優勝クラブはレギュラーシーズンのあとのプレーオフ(トーナメント戦)で決まる。各地区1位の3クラブと各地区1位以外で最上位のクラブ(ワイルドカード)で争う。
準決勝はレギュラーシーズンにおける上位クラブのホームで2連戦を行う。1勝1敗の場合は2回戦終了後に5分ハーフの「3回戦」(特別ルールあり)を行う。決勝および3位決定戦は中立地での一発勝負。3回戦、決勝および3位決定戦で同点の場合、決着が付くまで延長戦を行う。
B2からB1への昇格にはB1ライセンスを所持していることが必須条件。その上で B2上位2チームがB1下位2クラブと自動入れ替え。B2で3位のクラブはB1で16位のクラブと中立地での一発勝負を行い勝者がB1参戦となる。
今回の江田島合宿では8月26日に新加入が発表された #12ダニエル・ディロンもフルメニューに参加して、周囲との連係を確認した。
オーストラリアやヨーロッパのリーグでプレーしてきダニエル・ディロンがB.LEAGUE でどんなパフォーマンスを見せてくれるか?ポジションはガード。後方は根間洋一アシスタントコーチ。
パワーフォワードの#55キャメロン・リドリー(左端)とフォワードの#21 コナー・ラマート(中央右)はともに身長206センチ。右端は地元広島の星!#8岡崎修司。
キャンプは午前、午後の2回、ハードな日々が続いた、中央は新戦力として期待されるポイントガードの#27小林大起
#2朝山正悟主将(中央)の話
絶対に勝たないといけないシーズン。でもシーズンは長い。必ず浮き沈みはある。このチームは力を持っている。だからいい時はいいんです。大事なのはチーム全体のパフォーマンスが落ちた時。自分はプレーヤーとして、また主将の立場でいい雰囲気に変えていくことができるように、そこを意識したいですね。(左膝を1月に手術して全治8からカ月と診断され)外からバスケを見てきたことでいろいろプラスもありました。13年のシーズンの中で初めてのことでしたので…。やるべきことは決まっている。最終的にはどんな場合も前を向くこと。消極的になってゲームを落とせば何のプラスにもなりません。個人的にはあとはゲーム感だけ。開幕までに自分の身体の状況をよく観察しながらしっかり調整していきたいですね。
昨年6月、青山学院大学を中退後、広島ドラゴンフライズに加入したポイントガード、#18鵤誠司は将来。日本を背負って立つ貴重な人材、B.LEAGUE元年にかける思いも強い。
鵤の話
1部に上がるために、個人的にはまずオフェンスでしっかりゲームをまとめるということを目指したいですね。広島のスタイルをうまく体現できるように。そこが非常に大きいと思っています。何も知らない状況でプロの世界に飛び込んでみて、上のレベルの人がいっぱいることがよく分かりました。でも自分も経験を積まさせてもらいました。対応できるところからこちらも変えていかないといけません。自分のモットーというか、練習でも試合でもマッチアップする相手には絶対負けない、とそういう気持ち、姿勢では臨むようにしています。東京から途中で広島に来たことはまったく後悔していません。少しでも早くプロの世界に慣れて、そしてみんなで1部に上がることのできるよう最後まで戦い抜きたいと思います。
根間洋一アシスタントコーチの話
開幕に合わせてフォーメーションのそり合わせをこの江田島で行うことができました。チームスタイルの骨子の部分になるハーフコートでのオフェンス、頭をしっかり使うこと、バスケットIQを高めていくための練習は徹底的にやりました。あとは大きな目標達成へ、1部に上がるためのシステムの中でしっかりと結果を残していくこと。みんなが同じ方向に進むことです。加えて、試合場所も初めて、相手との対戦も初めてという中では分析力も必要不可欠です。相手選手のことはもちろん、レフリーのこと、アリーナのこと、すべての情報をうまく取り入れながら、勝つための準備を重ねていくことも大事になります。
ハードな練習のあとはアイシング
森田憲吾メディカルトレーナー(左端)の話
キャンプはケガ人もなく順調でした。60試合の長丁場です。接触プレーなど防ぐことのできないアクシデントもあるし、何が起こるか分かりません。そんな中では特にコンディショニングには配慮して、事前に防ぐことのできる故障などはしっかり防止していかなければいけません。鵤選手はそうですね…、3キロは落として非常にキレのある動きができていますし、坂田央選手もシーズン、シーズンオフを通じてハードに動いたせいもあり強い体ができてきました。
仕上がり順調、#7坂田央
今回、2部練習で大きな負荷が選手にかかり、その分個々の選手の状態の見極めもしやすくなりました。こうしたデータを蓄積しておき本番では可能な限り選手のみなさんと佐古賢一ヘッドコーチ、根間アシスタントコーチのアシストをしていきたいですね。
森田 憲吾(もりた・けんご)
広島市出身。広島基町高校卒業後、広島医療保健専門学校で学び、理学療法士の資格を取得する。飛翔会グループのメディカルトレーナーとして活躍中。硬式野球の三菱重工広島や女子ホッケーのコカ・コーラウエストレッドスパークスを担当後、チームスタートと同時に広島ドラゴンフライズを担当。試合や練習の無い日は、ケアウイング曙(広島市東区曙5丁目3-31)で広島ドラゴンフライズの選手のケアを行っている。
飛翔会グループの「アスリートから指導者までをトータルでサポートする」スポーツ支援事業「ケアウイング」
www.carewing.co.jp/
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