プロ野球は5月25日、安倍晋三総理が緊急事態全国で解除を発表する直前のタイミングで「6・19開幕」を発表した。
翌26日の中国新聞14面に「試合数確保にじむ思惑」の見出しで関連記事が掲載された。
その趣旨は一時期、プロ野球関係者の間では6月中の開催も厳しいという声が上がっていたのに、5月上旬のセ・リーグ会議が「6・19開幕」を、巨人の強い推しによって決めた、というもの。また、パ・リーグはセ・リーグに比べて慎重だったということ。
何で(無理してまで)やるのか?という声もあったとなっている。
その答えを、この流れの中で思いつくとしたら、読売系紙媒体の部数減に歯止めをかけるため、となるかもしれない。
この中国新聞記事内容に関しては、大方ひろスタ特命取材班の予想通りの落ちになっている。
事実だけをここにもう一度、記しておくと…
3月31日 パ・リーグ社長会オンライン会議で「4月24日開幕は難しい」の見解一致
4月3日 12球団とNPBによる12球団代表者会議で4月24日を諦め、再延期決定。
4月17日 NPBが交流戦中止を発表、セとパの共存共栄を図る一大イベントが無しに。
4月23日 ひろスポ!記事アップ「無観客具体化のJリーグ、「今後考えられていくと思う」と無策のNPB、使用料嵩む日本ハム、ヤクルト…そして広島や楽天は?」
hirospo.com/pickup/65142.html
4月28日 FLASHが「プロ野球、コロナで「無観客開幕」めぐり巨人・阪神が孤立」の見出しでセ・パの不仲?を報道
4月30日 読売新聞が「日本野球機構、週刊誌「フラッシュ」記事の取り消し求める 」の見出しで、「NPBと12球団の総意として」発行元の光文社に「記事の全面的な取り消しと謝罪文の掲載」などを求めたことを報じる。同様の報道は他媒体にも見られたが読売新聞は詳細に報じた。(この結果がどうなったかは未確認)
5月23日 楽天の三木谷浩史オーナーがツイッターで「オーナー会議でオッケーとなったことが、現場のNPBで覆る。全く権限の無いオーナー会議だとは思っていたが、現場から完全に舐められている」とつぶやく。その事実を夕刊フジ、スポーツ報知が報じる。
5月25日 クライマックスシリーズの取り扱いなど、セ・パの開催方式バラバラの状態で6・19開幕決定。
………
なお、ひろスポ!の4月23日掲載、関連記事の終わりは「楽天の三木谷浩史氏は、これまでのところ”沈黙”を守っているようだが、背に腹は変えられぬ状況となる中で何等かのアクションがあってもおかしくないのだが…」となっている。
ちょうどその1カ月後に、三木谷オーナーはつぶやいたことになる…
(ひろスポ!・田辺一球)
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