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2021年02月08日
編集部

都民逮捕!カープチケット不正転売問題の本質は広島球団の無策ぶりにあり!弱者に優しくないマツダスタジアムの現状がコロナでますます浮き彫りに…

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マツダスタジアム
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画像はマツダスタジアムの窓口で払い戻しをするシニアファン、2020年シーズンのマツダスタジアム公式戦チケットは3月1日から全試合一括販売して、全部払い戻しになった

カープ女子、男気黒田博樹…うなぎ上りの人気で連日大入りが当たり前になる中で、無数の「不正」が繰り返されてきたカープの本拠地、マツダスタジアム。

その一端が警察力によって今回、明らかにされた。新聞各紙と各放送局が2月8日、一斉に報じたところによると…

誰が?
…都内の無職男性(45)とコンビニ店員女性(56)の二人が、

いつ?
…2015年以降

何をやった?…
セ・パ複数球団の主催試合やプロレス観戦チケットをインターネット転売サイトで不正転売して計9600万円を売り上げた。複数球団のファンクラブに入ってチケットを購入し、転売サイトに繰り返し出品していた。

で、カープとの絡みは?…
2人は昨年7〜9月、マツダスタジアムで行われた広島対DeNA戦など4試合のチケット8枚(計約1万3000円相当)をチケット転売サイトに出品して約5倍の値段に当たる計6万6000円で不正に転売した疑い。

2015年以降とあるが、2015年はマツダスタジアムが初めてシーズン200万人集客を達成した時だ。マツダスタジアムでさらに旨味を覚えたか!?

問題点は?
…男の方は2014年にもプロ野球チケットを転売目的で購入した都迷惑防止条例違反容疑などで書類送検され罰金50万円の略式命令を受けていたのにまたやった。罰金50万円なら安いもので、お手軽にできるから何度でも手を染める。

さらに、2019年6月14日に施行されたチケット不正転売禁止法に対して、例えばNPBの12球団だけを見てもこの法律に対する自己防衛策の深度には大きな差がある。当然、ガードの甘いところが狙われる。その中のひとつが転売ヤー天国?マツダスタジアム、ということになる。

マツダスタジアムでは、チケット不正転売禁止法施行より遥かに以前からネットでの高額転売が漫然と大規模に、毎試合ごとに繰り返される状況が生まれていた。カープ球団にはファンから直接、転売防止策を求める声が何度も届けられたが、球団側がファンに向けて、明確な回答がなされた事実は確認できていない。

また、広スタ特命取材班が球団職員に尋ねた際には「いっさい答えません!」とにべもなかった。球団職員のその態度も問題だが、そうさせている上層部はなお悪い。

例えば今回の事件についてより詳細に報じたメディアもある。そこは次のような事実が記されている。

警視庁生活安全特別捜査隊によると、この男女は元同僚で、マツダスタジアムの年間指定席を事前に購入して試合ごとに転売していた、とある。男性の方は収入を過少申告したとして2018年に国税当局から追徴課税されてもいる。女性は自身の名義で購入したチケットを男性へ郵送するなど役割分担していたという。

年間指定席、には赤いアンダーラインだ。なぜ、マツダスタジアムなのか?

……

ひろスポ!のひろスタ特命取材班は、極めて少人数で、マツダスタジアムで毎年、繰り返されるチケット不正問題を取材してきた。不正者の住むマンションも突き止めている。一方で、時にはマツダスタジアムが所管の県警南署員にマツダスタジアム前で連行されそうになったり、マツダスタジアムに徹夜でたむろする者ら十数人に取り囲まれたりと苦労の連続である。

2019年3月に発生した大騒動、「抽選券」を求めた数万人規模のファンで都市機能が麻痺した「5万人クライシス」事件の際、マツダスタジアムに出没した「虫かご男」の記事をひろスポ!にアップした時の反響は絶大で、さっそく複数の匿名読者?から「記事を取り消せ」という主旨のメールが届いた。で、「県警東署(当時のマツダスタジアム担当署)に写真も含めてすべて提出した」と返すとその瞬間に執拗な抗議の声は途絶えた。

…なので「警視庁生活安全特別捜査隊」なる、いかにもアグレッシブな組織の名を聞くと少しは気持ちも楽になる。

それほどマツダスタジアムの現状は酷い。

 

何が酷いかと言えば例えば、弱者に優しくないところ、が特に酷い。例えばカープHPにはインバウンド向けの案内もあるが、窓口にチケットを買いに来た外国人がチケットを買えることはごく稀だ。それでいて国際平和都市の市民球団?まず、そこからなってない。

昨季はカープ70周年メモリアルイヤーだった。ずっと応援してきたファンは80歳、100歳だ。こういう方たちに対してカープ球団は何かやったのか?被爆後の広島で、ともに復興を目指して歩んできた仲だったはずである。

それどころかカープ球団のコロナ対策によりますますシルバー世代にとってのマツダスタジアムは縁遠いものとなりつつある。(コロナの特性から仕方ない面は当然あるが、ファンサービスの形は様々だ、試合のない日にもっとコンコースを開放して、駐車場サービスするだけでもだいぶん違うだろう)

無観客で始まった2020年公式戦は7月14日、シーズン19試合目にして上限5000人の条件付きでマツダスタジアムも入場可能になった。ところがカープ球団は年間指定席購入者のみを入れ替えながら入場させるという極めて特殊な方式を採用した。

またその事実をメディアが触れないようにする空気も作ったに違いない。事実、まともに報道するメディアがいないから、県内外のファンの多くはそれすら知らない状況が続いた。

カープ球団の情報統制は今に始まったことではない。

声を上げるのはひろスポ!だけ?下記はまさにその!2020年7月14日付、不正転売を指摘した記事だ。何度もこうした事実は報じている。

今季初のマツダスタジアム観客試合もエンディングは巨人・原監督の「ミスター超え」インタビュー、相変わらずのチケット高額転売に天の声か… | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)

そんなマツダスタジアムでの入場者数が上限1万6500人に引き上げられたのは9月25日からで、公式戦81試合目のことだった。だがここでも年間指定席購入者が最優先される状況は続き(年間指定だから当然ではあるが…)、一般販売がどれほど入場できたのか?は球団が把握している以外、分からない。

これまたそんな大事な「数字」を報じるメディアはなく、だいたいカープ球団のHP自体にその類の情報は最初から最後まで一切、掲載されなかった。

……

一般のカープファンの2020年は、まずコロナ感染拡大が懸念される2月23日にマツダスタジアムに「抽選券」を受け取りに集まり、「カープは異常」との声がネットに渦巻く中、ラッキーな当選者は3月1日に再びマツダスタジアム窓口に来るという多大な労力を強いられた。関東地方や遠隔地のファンからすればその時間、費用を費やしても来る価値がある。それがカープ人気…と言ってしまえばそれまでだが…

しかし、こうして手にしたチケットは全部、(予想通り)払い戻しになった。

2月、抽選券をもらうために集まった数万人規模のファンの中には、高齢者や車いすの方も大勢いた。話を聞くと「孫や娘に頼まれてきた、私ら夫婦もできれば観にきたいですから」というような状況だった。それが全部パー…

端的に言えば、マツダスタジアムで公式戦を見たいと思っているけれでも、チケットを手に入れる”有効な術”を知らないカープファンが毎年、バカを見るような状況が延々と続いている。

そこに目をつけたのが今回、容疑者となった男女、というわけだ。

ふたりが転売したマツダスタジアムのチケットは、昨年7〜9月とある。9月25日からは上限1万6500人に引き上げられたから、それ以前のチケット転売で”旨味”が生じていたのは言うまでない。

ここでどうしても指摘しておかなければならないのはカープ球団の無策ぶり、だ。

ネット上でも「元凶は転売ヤー対策を全く講じていないカープ球団なんですが、地元メディアはオーナーの機嫌損ねたらマツダスタジアム出入り禁止になるので報道しないのが現状です。」など、まさに核心を突く声が多数上がっている。

以前から「転売」問題を指摘され、しかも「年間指定席購入者の転売が目に余る」とはっきり認識していながら、効果的な対策を打ってこなかった。今回のようなことが表沙汰になって初めて「やっぱりね」とファンも変に納得してそれでおしまい?

「特別捜査隊」を設けるべきは、まずマツダスタジアムを管理するカープ球団からだろう。

ネットに出品される年間指定席の案内には「こんな風に見えますよ」という情報まで添付してあったりする。そのひとつ、ひとつの情報を集めて、何試合かを追いかけて行けば当然、その席の年間指定席購入者を割り出すことが可能だ。

多少なりともそうした対策が講じられているのではあるが、ひとり、ふたりの担当者がちょこちょこっと対応した程度では、とても効果が上がるようなものではない。

DeNAほか、チケット不正問題に対して先進的な取り組を進めている球団は多い。差は開く一方だ。

マツダスタジアムで公式戦のある日、JR広島駅前の広島東郵便局(現在は解体済)では、ネットで購入したチケットを受け取るファンの長蛇の列ができていた。

広島駅からマツダスタジアムまでの通りの途中の金券ショップではファン感謝デーの整理券(無料)から特殊席の高額チケットまで何でも揃っていた。

情報戦に強くアクティブなファンは、チケット争奪戦をタフに乗り切り充実した観戦スタイルを構築し、スマホに無縁の高齢者や外国人観光客は中に入ることすら困難な状況が続くマツダスタジアム。

カープ球団の対策も「常に後手、後手」(旧広島市民球場時代からのファン)で、いくらファンが球団に要望しても、肝心要の3月1日全公式戦チケット一斉販売(購入代金上限なし)すらやめなかった。

弱者の声に耳を貸そうとしないカープ球団のそんなファンファーストではない体質は、年間集客数200万人超えが続く限り延々と繰り返されていたはずであるが、球団の一切を取り仕切る松田元オーナーに忖度しない新型コロナウイルスによってこれまで通り、とはいかなくなった。昨年2月1日にあった公式戦チケット販売方法、の案内も未だにない。このコロナ禍では当然ではあるが…

そのタイミングでまるで”警鐘を鳴らす”かのような、今回の入場券不正転売禁止法違反の疑いでの逮捕劇ではある。

だが、マツダスタジアムに巣くうチケットゲッターはほかにも大勢いる。顔認証、チケットレスシステム。いくらでも対処の方法はあるのに、マツダスタジアムにおける転売ヤー対策はまったくと言っていいほど「後手」に回っている。

広スタ特命取材班

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