広島はどうして昨年巨人戦以来の同一カード3連敗をホーム楽天戦で喫したか？スタメン年俸総額は変わらないのに…

2021年06月07日: 編集部

コストパフォーマンスナンバーワンの林は楽天３連戦でサードに固定された（画像）

６月6日 ●３－７　楽天　マツダスタジアム
通算18勝26敗６分け
４位中日まで３差の５位、首位阪神まで最大11差ともに変わらず
13時30分開始・３時間39分、16,246人（緊急事態宣言下）
相手先発　早川〇５回３分の２、７安打２失点
本塁打　－
登録　鈴木誠、高橋昂

一番セカンド菊池涼
二番ショート小園
三番ライト鈴木誠
四番センター西川
五番キャッチャー曾澤
六番サード林
七番ファーストクロン
八番レフト宇草
九番ピッチャー高橋昂●（５試合２勝２敗）４回80球６安打３失点（自責３）
コルニエル
高橋樹
中田
菊池保
塹江

広島はパ・リーグ首位を行く楽天に今季初となる同一カード３連敗を喫して今季ワースト借金８で交流戦最下位のまま。しかもリーグ最下位のDeNAが２・５差でその背中に迫ってきた。

広島球団の緊急事態宣言下における払い戻し”非公表”問題がカープファンを混乱させる中、市内の金券ショップでは広島－楽天戦のマツダスタジアム年間指定席転売チケットがよく売れた。

緊急事態宣言が広島県に発出された５月16日以降のマツダスタジアム７試合で、上限の16,500人に迫る集客があったのはこの土日のみ。

佐々岡監督にとっては昨年、７月14日からの巨人３連戦以来の”悲劇”だが、この時もやはり広島球団は公式の告知なしに上限5,000人の状況下で年間指定席契約者のみを入場させるという12球団でも極めて特殊な方法を採用した。

広島球団のカープファンとビジターファンに向けた不明瞭な対応が、ことごとく優勝戦線からの脱落に繋がる３連敗に直結するのは、マツダスタジアムのどこかでじっとその様を観察している見えない力によるものか？

ネット上は佐々岡監督の人間性すら否定する、まさに罵詈雑言のオンパレードと化しているが、それをやったところでその元である球団体質を180度改善しない限り何の解決にもならない。

マスコミが「同年左腕対決」と持ち上げた広島高橋昂、楽天早川の投げ合いは早々に決着がついた。

勝った早川は両リーグトップとなる７勝目をマークしたが、試合後のヒロインではあまり嬉しそうな表情ではなかった。６回を投げ切れず、失点が増えたのだから当然か。

昨季、セ新人王に輝いた広島森下と同じように早川も向上心を持って１年目のマウンドに立ち続けている。

その姿勢を大きく変えたのが早大２年時秋の小宮山悟監督との出会い。解説者としてキャンプなど視察していた小宮山氏はその情熱を大学野球んにぶつける道を選択した。早川は、高橋昂ら侍ジャパンU-18アジア選手権優勝メンバーの代表投手７人がプロの道に進む中、進学という道を選びそこから根を張り、芽を出したことになる。

そんな早川の前にこの日、コロナ隔離を経て鮮烈復帰した広島の主砲鈴木誠は３打席とも封じられた。真っすぐにまだ対応しきれていない。鈴木誠はそのあとも凡退を続け５タコリスタート。

その鈴木誠は推定年俸チームトップの３億１０００万円。一方、楽天は浅村が同５億円。

２０２１年開幕時の支配下登録選手（外国人選手除く）の球団別総額年俸ランキングで３位が楽天の31億１０８８万円。４位が広島の25億４１３８万円。スタメン９名の”給料”も変わらないが、しかし結果的には大差がついた。

なお、コストパフォーマンスなら断然、林。推定年俸６００万円は最低でもこの日、プロ初の猛打賞だった。構えた時、グリップの位置を下げ左肩が出るクセを矯正、丸くなりがちだった背筋を伸ばすことでベルト付近のボールを仕留められるようになった。（ひろスポ！・田辺一球）

広島スタメンと推定年俸
菊池涼　３億円
小園　　８００万円
鈴木誠　３億１０００万円
西川　　６３００万円
曾澤　　１億８０００万円
林　　　６００万円
クロン　８４００万円
宇草　　１１００万円
高橋昂　７００万円
計　　　９億６９００万円

楽天スタメンと推定年俸
小深田　３３００万円
鈴木大　２億円
浅村　　５億円
島内　　１億２０００万円
岡島　　２３００万円
茂木　　７４００万円
辰己　　２０００万円
太田　　１７００万円
早川　　１６００万円
計　　　10億３００万円

※さらに詳しい情報は、２０００年10月よりカープをウオッチングし続けている（一日も休まず更新中）携帯サイト「田辺一球広島魂」で。月額閲覧料コーヒー一杯分…
TOPページ (ikkyuu-t.com)

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