画像は大道
7月10日 〇5-0 ヤクルト 神宮球場
通算27勝42敗10分け
5位DeNAまで0・5差の最下位、3位ヤクルトまで11・5差、首位阪神まで16差
17時30開始・2時間59分、14,367人(緊急事態宣言下)
相手先発 原●3回3分の2、4安打2失点
本塁打 坂倉3号①
一番センター野間
二番レフト西川
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番サード林
七番セカンド上本
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー大道〇(22試合4勝2敗)7回3分の0、89球2安打無失点
バードH
コルニエルH
森浦
対ヤクルト8連敗中だった広島は大道-バード-コルニエル-森浦で完封リレー。打っては二回に石原が2点打して大道を援護、八回には坂倉がソロを運び、九回にもスタメン回避の菊池涼に代わり一番に入った野間の適時打などで2点を加えた。
前夜のサヨナラ勝ちで勢いづくヤクルト打線に対して大道がどんな投球をするか?それがこの日、最大のチェック項目だった。
中継ぎで経験を積み、先発テストに挑戦。広島首脳陣は新人右腕の「投げっぷりの良さ」に注目した。
大道のここまでの先発内容
6月11日京セラドーム、オリックス戦…勝ち負けつかず、5回84球で無安打2四球無失点
6月20日東京ドーム、DeNA戦…負け投手、3回3分の2で71球、6安打3四球8失点
6月26日マツダ、中日戦…勝ち投手、5回3分の2、95球で8安打2四球5失点
7月3日マツダ、阪神戦…負け投手、5回81球で6安打2四球1失点
1イニング当たりの球数は初戦からおよそ17球、20球、17球、16球。京セラでは序盤3回で60球、前回阪神戦も3回で54球。二回り目で失点するケースが2度あった。
坂倉、磯村、石原のキャッチャー3人体制の現状で、バッテリーを組んだのはいずれも石原。
この日は石原のリードも冴えた。前夜、坂倉のあとを受けマスクをかぶりサヨナラ負けした分、取り返すのに必死だっただろう。
初回はわずか10球で終了。変化球は二番青木に投じたカーブ1球だけ。145キロ前後の球で塩見遊ゴロ、青木一ゴロ、山田二飛。
2-0となった二回も15球投げて変化球は2球。真ん中付近の真っすぐで村上中飛、オスナ同じく投ゴロ。中村に145キロを中前打されたがサンタナにも全4球真っすぐで遊ゴロ。
三回は初球真っすぐで吉田大成中飛のあと、先発の原相手にスライダーとスプリットを試投(結果は空振り三振)して一番に戻って塩見。スプリット2球でボールカウント1-2にもっていきここも真っすぐで三ゴロ。
序盤3回わずかに34球。
四回先頭の青木は初球でカーブを見せた(ボール球)あと真っすぐを3球続けて芯で捉えられた。が、ファースト坂倉が一塁線上で半身になって見事にさばきワンアウト。山田は初球真っすぐボールのあとスライダーを2つ続けて二飛、村上は真っすぐ3つで3ボールからショートバウンドするスプリットで空振りのあとスプリットを続けて二ゴロ。
五回はオスナへの初球スライダーがボールになったあと真っすぐ3連投で三ゴロ、中村は初球相手がのけ反るインハイ真っすぐのあとの外スラで三ゴロ、サンタナは真っすぐ、スライダー、スライダーで3球三振…
六回、完全にゾーンに入った大道は先頭の吉田大成に対してベストピッチング。真ん中のスプリットでストライク、少し低いスプリットで空振り、最後はさらに低い144キロで見逃し三振。代打宮本にはスライダーストライク、真っすぐストライクの0-2からスプリットで一ゴロ、3度目の対戦となった塩見には初球、この試合3球目となるカーブ(ボール球)のあとスライダー、真っすぐ、真っすぐで浅い右飛。
そして七回。
青木は真っすぐ低目ストライク、カーブファウルのあとの3球目、真ん中のスライダーで二ゴロ、山田はインハイへ3球続けたあとのインローカーブで左飛、村上は外にスライダー、スプリットを3球続けてからインハイ真っすぐで浅い左飛…
八回、先頭のオスナに真っすぐを中前打され続く中村の三ゴロを三好がこぼして無死一、二塁となりサンタナを歩かせ交代となったが、真っすぐの球速も落ちていたからやむなし。
いずれにせよ玉村と大道が次回、「傾向と対策」を万全にしたヤクルト打線相手にどんな投球をするか?ファンの楽しみがまたひとつ増えたことになる。(ひろスポ!・田辺一球)