画像は森下
9月14日 ●1-10 中日 バンテリンドームナゴヤ
通算42勝57敗10分け
最下位のまま5位DeNAまで2差、4位中日まで4差、3位巨人まで12差、首位阪神まで15・5差
17時45分開始・2時間44分、5,644人(緊急事態宣言下)
相手先発 松葉〇6回4安打1失点
本塁打 -
一番センター野間
二番ショート小園
三番レフト正隨
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番キャッチャー曾澤
七番セカンド菊池涼
八番サード林
九番ピッチャー森下●(18試合6勝7敗)6回110球8安打6失点(自責6)
菊池保
矢崎
森浦
鈴木誠のホームラン”乱発”に気を取られて?いるうちに広島は4試合連続の1点止まりとなり4連敗。6月25日に5連敗した際、今季初の最下位に沈み借金16となったがこれで借金15。ほんとにもう後がなくなってきた。
打線は松葉の前に3試合連続で黒星。松葉は8月18日のバンテリンドームでは5回3分の2、無失点。9月8日のマツダスタジアムでは6回1失点で今回もまた6回1失点。
何度も相手の術中にはまる広島打線も心配だが、もっと心配なのが何度も中日打線に同じパターンでつかまる森下。とうとうこの日は自身プロワーストの6失点となった。
これで後半戦は5度先発して30回3分の2を投げ、19失点(自責も19)。だがそのうち3試合は中日戦だ。
7月14日、前半戦最終日。森下はマツダスタジアムで中日打線を8回5安打無得点に抑え、中日・柳を抜いて防御率2位に浮上した。この時点で10試合連続クオリティスタート成功だった。
8月17日、金メダルを経て中9日でバンテリンドームのマウンドへ。結果は7回2失点で負け投手。三回、二死から1年目も含めて相性の悪かった京田を歩かせ、この日がプロ初スタメンの渡辺に左前適時打された。七回には代打A・マルティネスにも適時打された。この試合、渡辺は八回、ケムナからプロ1号も放っている。以来。プロ6年目の苦労人はスタメンに名を連ねる機会が増えた。
9月7日のマツダスタジアム。今度は中日打線に5回3分の2でKOされた。初回に鈴木誠の2ランで援護点をもらいながら四回、シングル4本を集められまず1点目を失った。さらに六回、一死満塁からまた渡辺に打たれ同点にされた。ショックは大きかったはずだ。その証拠に小笠原に勝ち越し打を許し、京田に押し出し四球を与えた。
こうした流れは後半戦3戦目からバッテリーを組むようになった曾澤との間でも共有されていたはずだ。それなのにまた今回も二回、二死無走者から七番渡辺に粘られた挙句に高目の151キロを右前に落とされ、続く木下拓の中越え二塁打で先制点を許した。
三回には先頭の京田に四球。福留に適時打された。
五回には先頭の京田に右前打され、暴投も絡み大島に適時打された。
落ち着いて投げることができるイニングが、ない。六回にはせっかく渡辺を空振り三振に仕留めたかと思ったら、これが振り逃げ。二死一、二塁となってここまで全3打席でカットボールをヒットにされている京田を迎ええるとボールカウント1-2の時、曾澤のサインにプルプル、プルプル首を振りこの日最速152キロの真っ直ぐを投じたがファウルにされた。で、続くカットボールが死球になって満塁となり、途中出場の堂上に走者を一掃された。
特に左打者にはファウルで粘られ、だんだん投げる球がなくなるパターンが目立つ。曾澤と組んだここ3試合だけで見れば16回3分の2で自責14、よって防御率7点台というとんでもない数字になる。
昨季の成績は10勝3敗、防御率1・91。6勝7敗と負けが先行する五輪金メダル右腕に対して他球団も中日の攻略法を参考にして手を打ってくるだろう。メダルの輝きが薄れることはないが、新人王の輝きは確実に薄れつつある。このままいけば10月最初のバンテリンドームでリベンジする機会は残っているのだが…(ひろスポ!・田辺一球)