画像は皇后杯初戦を控えた前日練習で、プレーに参加する中村伸監督(中央)も交えて攻撃の連携を確認する選手たち
サンフレッチェ広島レジーナは12月18日、皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会初戦に臨む。
WEリーグ勢はベスト16で争う17日、18日の4回戦から登場する。
17日のWEリーグ勢の結果は次のとおり。
アルビレックス新潟レディース 2-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
大宮アルディージャVENTUS 1-0早稲田大学(関東第2代表・東京)
サンフレッチェ広島レジーナはホームの広島広域公園第一球技場にニッパツ横浜FCシーガルズ(なでしこ1部・神奈川)を迎える。キックオフは午後1時、入場は無料‼
ニッパツ横浜FCシーガルズは皇后杯3試合を勝ち上がってきただけに勢いがある。
1回戦ではJFAアカデミー福島(東海第1代表・静岡)を延長戦の末2-1で振り切り、2回戦ではFCふじざくら山梨を3-0で圧倒した。11日の3回戦ではセレッソ大阪堺レディースと接戦を演じ3-2で辛くも競り勝った。
JFAアカデミー福島は今季、なでしこリーグ2部2位で1部自動昇格の権利を得たが、審査の結果昇格の基準を満たしていなかったことで2部残留となった。
FCふじざくら山梨は来季、なでしこ2部に新規参入する新興勢力。セレッソ大阪堺レディースは来季からWEリーグに参入するためなでしこリーグ1部に大会届けを出した。
これら3チームを倒してきたニッパツ横浜FCシーガルズをサンフレッチェ広島レジーナがどうねじ伏せるのか?17日の前日練習後、中村伸監督に話を聞いた。
-皇后杯初戦に向けての準備はいかがでしょうか
我々は皇后杯1試合目になるんですけど、ニッパツさんは3試合勝ちがついて戦い方、雰囲気は相手の方が把握していますので、まずはどれだけ早く自分たちが雰囲気に慣れて自分たちの展開に持っていけるかがカギになると思います。
そこに向けてチームとしては相手をしっかり崩した中で我々の強みをどう出していくか?というところはしっかり取り組んでくれたので、いい形で準備できたと思います。
-リーグ戦は上位チームと接戦、中位チームとも接戦…リーグ事態の力が拮抗しつつあるようで6戦を消化して2勝1分け3敗、勝っても負けても1点差…リーグ戦を振り返っていただきながら、皇后杯をどう勝ち上がっていこうと…
はい、まずはしっかり自分たちがトレーニングでやってきている部分をどれだけ数多く出せるか?攻撃ではまずはボールを奪うというところをどれだけ増やしていけるか?そしてフィニッシュ。まあ、みんなその一歩手前ぐらいまでは共有してトライできているので、あとはシュートを打つために、もうひとつ高めるところと冷静さ、リーグ戦の中で取り組むところは続けていかないと、と思っています。
さっきおっしゃったようにリーグで拮抗した試合が増えてきているというのは、やはり各チーム守備の整備というか、粘り強く戦うところをたくさん出せるチームが増えてきたように感じています。その中で、我々としてはいろいろな戦い方を増やしつつ、勝つためのゲームをしていこうと…
そういう部分に関しては上位チームとの戦い方もそうですし、順位では下のチームとどういう戦いをするか。ざっくり言うとボールを握る展開か、しっかり守備を整備して我慢強く戦うか、大きく分けてこのふたつだと思いますけど、両方ここまでの試合で経験してきているんで、昨シーズンに比べたら我慢しながら戦うところはよく表現できるようになってきている、戦い方自体は増えてきています。そうなってくると昨シーズンから積み上げてきたもの、ゴールを奪う形を増やしていくことをやっていかないといけないなと思っています。
-さて、年内はあすの皇后杯初戦とクリスマスイヴのリーグ戦、残り2試合です。でも、今回は年明け7日にまたリーグ戦で、しかも3試合ともホームゲーム。いい形で繋げていきたいですね。
まずはホームの利を生かしながら進めていって、リーグも皇后杯も昨シーズンよりは、より勝ち切るところに対してこだわってやっていきたいですね。お正月を挟むスケジュールは初めてのことなんで(苦笑い)、どういう形になるか、あまり想像つかないですけどまあやることは変わらないので、というスタンスで進めていきます。まずは目の前の試合に100パーセント、120パーセントの力でチーム全員で臨みたいと思います。
インタビューは以上
サンフレッチェ広島レジーナの年末年始のスケジュールは12月24日WEリーグ第7節、アルビレックス新潟レディース戦(広島広域公園第一球技場、午後2時キックオフ)、年明け1月7日はAC長野パルセイロ・レディース戦(広島広域公園第一球技場、午後2時キックオフ)
なおサンフレッチェ広島レジーナが初めて挑んだ前年の皇后杯第43回大会は初戦のジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦に2-0で快勝したあと、12月25日に優勝した三菱重工浦和レッズレディースに0-2で敗れて年越しとなっている。