ひろしま男子駅伝、長野の独断場に…岡山奮闘６位入賞、広島14位、一番たくさん拍手を送られたのは…石川！

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2024年01月21日: 編集部

画像はエディオンピースウイング広島をバックに快走する広島の最終走者、倉本玄太

天皇杯第29回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会（ひろしま男子駅伝、日本陸上競技連盟主催）は１月21日、広島市中区の平和記念公園前を発着する７区間48キロのコース（１区７キロ高校生、２区３キロ中学生、３区８・５キロ大学・社会人、４区５キロ高校生、５区８・５キロ高校生、６区３キロ中学生、７区13キロ大学・社会人）で行われ、長野がコロナ禍で中止となった2021、22年を挟み３大会連続優勝を果たした。トータルでも史上最多10回目の優勝。優勝タイムは大会新の２時間17分11秒。

優勝候補筆頭に挙げられていた長野は、やはり強かった。社会人はエントリーせず、高校生は佐久長聖で固め、大学生ランナーも佐久長聖OB。育成システムがしっかりと確立され隙がない。

３区まで５位前後の好位置をキープしていた長野は高校生の４区で「自分の区間でトップに立つことが役割」という永原颯磨が区間新に迫る快走（区間賞）で33秒差があった埼玉を抜いてトップに立った。

このレース展開は長野にとっては「想定通り」でしかもやはり高校生の５区での山口竣平が区間賞の走りを見せ、２位との差は55秒に開いた。この時点でもう勝負あり、だった…

来年、30回記念大会で長野を止めるのはどこか？

２位には常に上位争いを演じた埼玉が入った。３位は千葉、４位は京都、５位は兵庫。

6位の岡山は昨年の過去最高順位５位には及ばなかったものの６位入賞で目標達成。最終中継所でタスキをつないだ時点では３位だった。

７位は福岡、８位は東京。

前回の７位に続く入賞を目指した広島は２時間21分20秒で14位。入賞圏内の東京のタイムが２時間20分19秒だから詰め切れないタイム差ではない。

レースの見どころは多数あれど、今回はもうすぐ供用開始となるエディオンピースウイング広島をバックに城南通りを走るランナーたちの姿がいっそう輝いて見えた。

広島の出場メンバー

１区坂口雄哉（世羅高）
２区中西雄也（八本松中）
３区中野翔太（中央大）
４区向津翼（世羅高）
５区井上史琉（世羅高）
６区大歳怜（向陽中）
７区倉本玄太（青学大）
相場直紀（中電工）、本宮優心（世羅高）、大田蘭斗（伴中）

そして長野から11分以上遅れてゴールに駆け込んだ石川の最終走者、福村拳太には沿道から誰よりも大きな拍手が送られ、レース後のインタビューも清々しかった。