画像はマツダスタジアムで打撃練習する坂倉将吾
広島-阪神21回戦(マツダスタジアム、8月24日午後6時開始予定)
阪神との3連戦、前夜(23日)の第1戦は阪神先発の高橋宏斗を広島打線は打ちあぐんだ。今夜は門別哲人、あすは大竹耕太郎。新井貴浩監督には”秘策”が…
以下、きょうのカープはたぶんこうなる…|田辺一球|note の記事を転載する。(記事内で選手などの呼称は独自のものとなっています)
予告先発は広島が大瀬良(4勝3敗)、阪神が門別(0勝1敗)
昨夜は高橋遥人から実質、1点も奪えなかった。菊池の犠飛は石井の代わりバナだった。新井監督も試合後、新たな天敵になりつつある左腕を打てなかったことを潔く認めていた。
実は昨夜のオーダーは先を見据えての秘策だった。高橋遥人、門別、大竹の左腕3人とはCSで交える可能性が高い。それが岡田采配…
だから今季3度目のジグザク打線を試してみた。一度目は5月1日のマツダスタジアムで相手は天敵の伊藤将司。二度目は先日の神宮球場。相手は石川。四回途中で降板に追い込んだ。
この時は打線が機能した。初回二死から小園死球。四番末包は二塁打、そして坂倉の3ラン。三回には小園がソロ。四回には矢野、石原の七番、八番が連打してトドメを刺した。
ジグザグができるのは四番に末包が固定されているから、だ。小園が四番ではこうはいかない。一番が左だからだ。
5月の時の打順は…
秋山
菊池
野間
堂林
小園
上本
矢野
曾澤
…だった。調子を落としている上本は、この先もスタメン起用は考えにくい。
一方、球宴明けから打ちまくる坂倉がファーストを守ることで石原貴規と曾澤がスタメンに名を連ねるからジグザクが組みやすい。
坂倉は球宴前には「ファースト・シャイナー」により、ベンチスタートを余儀なくされていた。スタメンマスクの回数も石原貴規、曾澤の後塵を拝していたが球宴後昨夜までの24試合では坂倉スタメンマスク11、曾澤7、石原貴規6。
同じく24試合で坂倉は21試合ほぼ五番に固定されている。六番が2回、七番が1回。
多くの関係者、そして首脳陣も後半戦のキーマンに坂倉を挙げていたがその通りになった。二十歳の左腕、門別とは今季初対戦になる。どんなオーダーを組むのか?
門別はウエスタン・リーグで12試合63回を投げて防御率2・29。一軍成績はここまで4試合7回を投げて被安打9。
中継ぎでは失点0。5月3日の巨人戦に先発して3回を投げて6安打6失点。岡本和真に2ランを打たれている。
相手の状況を考えると、大瀬良は何としても今夜5勝目を挙げたいところ。防御率1位の大瀬良が4勝で2位から6位までは才木、東、森下、床田がそれぞれ10勝、菅野も9勝。いろいろあっての現在地ではあるが、勝ち星少な過ぎ…6月22日の中日戦白星以来、6試合、期間にして2カ月勝てていない。
中でも直近の2試合が問題。先週土曜日のヤクルト戦(神宮球場)では六回に5安打を集中されて自責6。その前の8日の東京ドームでも巨人打線に七回に4安打されて降板…となっている。
幸い阪神戦は今季4試合に投げて1勝0敗、対戦防御率1・04でチームの勝敗も3勝1分け。昨夜もいいスイングを披露していた森下翔太を11タコに封じている。一方、同じく好調の近本は10の4の2四球と苦戦中で今夜も初回から難しいシチュエーションだが、しかし球数をいたずらに増やしたくはない。
なお広島市内はカンカン照りだが夜までずっと降水確率40パーセンント(午前10時時点)