画像は8月23日のマツダスタジアム、ビジターパフォーマンスも虎ファンでいっぱい
8月23日 ●1ー3阪神(マツダスタジアム)
阪神 100 110 000・3
広島 000 000 100・1
広島通算108試合58勝45敗5分け(首位キープで2位巨人と2差変わらず)
18時1分開始・2時間49分、31,665人
相手先発 高橋6回0/3、4安打1失点
広島本塁打 -
阪神本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター野間
二番レフト堂林
三番サード小園
四番ライト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番ショート矢野
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー玉村●(10試合3勝4敗)6回103球7安打3失点(自責3)
コルニエル
松本
菊池ならではの打球が高々と夏の夜空に舞いがった。カープファンの声援にも後押しされてレフトスタンドに届けば同点3ラン…しかし、あとひと伸び足りず犠牲フライになった。続く菊池、矢野は連続三振で、七回に小園、末包の連続安打と相手のエラーで築いた無死満塁のチャンスは二番手の石井の前に1点止まりで、試合はそのまま1対3ゲームセットとなった。
敗れた広島首脳陣は、新たな課題を抱え込むことになった。大竹に続く天敵になりかねない”遥人対策”だ。
前回11日の京セラドームで1,009日ぶりの一軍マウンドに立った左腕に白星を献上したばかり。計11回と0/3でまだタイムリーの1本も出ていない。
わざわざ中11日でぶつけてきた阪神ベンチの思惑も容易に想像できる。CSを想定して、短期決戦用に試せるものは何でも試す、それが岡田流なのだろう。
だから3点リードの六回、二死三塁の場面でも高橋は打席に入り、球数77で七回も続投した。最後には意地を見せたかっこうの広島打線だが、そこまでの出塁は3度だけ。初回、二死から小園が中前打して二盗成功の直後には末包が膝元に食い込んでくるスライダーを空振り三振した。三回二死から野間が二ゴロエラーで塁に出た場面では堂林が高目真っすぐをこれまた空振り三振。六回には代打中村奨が中前打して初めて先頭が出たのに続く野間は投ゴロ併殺打に倒れた。
一方でこうした対戦結果は広島サイドにとっても貴重なデータになる。今季3度目となるジグザク打線を組み、岡田監督に負けじと?プレーオフに向けての傾向と対策を探ることはできた。
最初のジグザク打線チェックは5月1日のマツダスタジアム。相手はやはり阪神で伊藤将だった。二度目は先日の神宮球場。石川を四回途中降板に追い込んだ。
”ジグザグできる”のは四番に末包が固定されているから。長らく続いた「四番小園」では一番が左なのでそうはならない。さらに球宴明けから打ちまくる坂倉がファーストを守ることで、石原と曾澤がスタメンに名を連ねるためジグザクを組みやすい。「キーマン」とされる坂倉は後半戦これで24試合のうち21試合は五番に固定されている。
阪神は第2戦に門別、第3戦に大竹という先発陣をぶつけてくる。受けて立つ新井監督が残り2試合でどんなオーダーを組むかが注目される。