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高校野球の秋季中国大会２日目は１０月２６日、鳥取県米子市のどらドラパーク米子市民球場と、鳥取市のコカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場で１回戦の４試合があった。

コカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場では第１日の試合が雨で延期された２試合があった。

第１試合は盈進（広島３位）が矢上（島根１位）と大接戦を演じたが３－３のままタイブレークに突入した延長十三回に３点を奪われて初戦敗退となった。

先制したのは後攻めの盈進。三回、一死二、三塁から二番の城本康貴（１年）が左犠飛。三番の森岡遼（１年）も左前適時打。１年生中心のチームらしい形で２－０とした。

五回にはソロホームランで、、七回にはスクイズで同点に追いつかれた盈進はまたしても際どい勝負…の展開に…

広島大会では準決勝、３位決定戦ともに九回に追いつき延長勝負に持ち込んだ。この日もまた２－２のまま延長へ。

延長十回、勝ち越された盈進はその裏、二死三塁から城本が右越えに同点二塁打。試合はそのままタイブレークの延長十三回に突入。

タイブレークは無死一、二塁からの攻防となるが、ここで盈進のエース渡瀬藍司（２年）が２点適時打と犠飛を許した。渡瀬の球数は２１２球にまで増えた。

一方、矢上の上田寛人（２年）も１７３球完投。

２００３年から２０１０年までカープに捕手として在籍（一軍出場なし）した矢上の山本翔監督にとっては手応えのある勝利になった。

山本監督は現役引退後、会社勤めをしながら広島経済大学野球部の監督を務め、島根県邑南町（おうなんちょう）役場の採用試験を受けて合格。一家で移住し、教育委員会生涯学習課に配属され、矢上の監督に就任した。２０１７年春の話だ。

それから２年と半年。「自分の経験を生かし、地元の皆さんの声援に応えられるよう自分の選んだ環境でベストを尽くしたい」と山あいの町で試行錯誤を続けた結果、中国山地を挟んで広島と島根の高校野球を盛り上げる存在になった。

標高１００メートルから６００メートルの邑南町ではすでに稲刈りは終わっているが、矢上もまた実りの秋を迎えようとしてる。

コカコーラボトラーズジャパンスポーツパーク野球場の第２試合は倉敷商（岡山２位）が境（鳥取２位）に２－０で勝った。倉敷商の福家悠太（２年）は１０５球完投で被安打４、１４奪三振と本格派右腕の呼び名に相応しい投球内容。

どらドラパーク米子市民球場の第１試合は、４－４の延長十回、二死一、二塁から出雲西（島根３位）が豊浦（山口１位）にサヨナラ勝ちした。豊浦は九回に４点を奪って追いついたが勝ち越せなかったのが響いた。

第２試合は創志学園（岡山１位）が倉吉東（鳥取４位）に９－０で七回コールド勝ちした。

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