日本高校野球連盟主催の全国高校軟式野球大会準決勝1試合が兵庫県の明石トーカロ球場(明石公園第1野球場)であった。
前日、延長十五回を戦い大会規定によりサスペンデッドゲーム(一時試合停止の翌日継続試合)となった広島・崇徳(西中国代表)対岐阜・中京(東海・岐阜代表)の試合は延長十六回から再開されたが、なんと延長三十回を終えていぜん0対0のまま…。再びサスペンデッドとなり、あす30日に三十一回から始めることになった。
なお、これまでの大会最長イニングは25回で記録を大幅に更新した。
硬式の全国高校野球選手権大会の最長イニングも第19回大会(1933年)の中京商―明石中の延長25回で今でも語り草になっている。
試合は延長十六回、後攻めの崇徳がいきなり二死一、二塁のチェンス。高瀬の左前打でサヨナラかと思われたが相手の好返球でタッチアウト。続く延長十七回にも一死二、三塁としたが、二塁走者が相手のライトが二塁ベースに入るけん制に刺され、二死三塁も逸機して勝負のつかないまま大会新記録の延長二十六回へ。
延長二十七回、崇徳は一死三塁のピンチを迎えたが、ピッチャーゴロを石岡がホームに絶妙トス。際どいタイミングになったが失点を防いだ。
そして延長三十回、道徳は一死満塁まで中京・松井を攻めたがあと1本が出ず連日のサスペンデッドゲームになった。
崇徳・石岡は合計30イニングで391球、中京・松井は432球を投げた。2日間で試合時間は合計6時間16分。