日本代表のハビエル・アギーレ監督により、前日(28日)都内で9月5日のウルグアイ戦(札幌ドーム)、9日のベネズエラ戦(日産スタジアム)に向けた日本代表メンバー23名が発表された。
初のA代表に指名されたのはFW皆川佑介(サンフレッチェ広島)、FW武藤嘉紀(FC東京)、MF森岡亮太(ヴィッセル神戸)、DF坂井達弥(サガン鳥栖)、DF松原健(アルビレックス新潟)の5名。
それだけでも相当のサプライズだが、その中でも”ひと際サプライズ”だったのが今季、サンフレッチェ広島のユニホームに袖を通したばかりの皆川…。J1出場はわずか7試合で年俸も480万円以下のC契約選手。
驚きの発表から一夜明けた皆川は、あすアウェーで行われる徳島ヴォルティス戦に備えて午前中、広島市内で行われた全体練習に参加したあと、報道陣に囲まれその心境を吐露した。
全体練習のあと、体を動かす皆川(中央)
皆川選手の話
―いまの心境は
代表に選ばれたことは人生で一番の驚きです。でも自分のできることをやって、それを評価してもらったと思う。今後は4年後へ、価値のある大事な時間にしたい。意識しないといったらウソになりますが、気負いせず、プレッシャーに負けず、自分が広島でやってきたことを代表で見せたい思いが強いですね。
―寝られなかった?
はい、メールも200ぐらい来て、返事とかしていたら3時ぐらいになって…。でもきょうは眠いので、もうぐっすり眠れます!(報道陣・笑)
―代表へ向けては?
知っている人は武藤、扇原ぐらい。あとは周作(広島から浦和レッズ移籍の西川)さん。だから話をしますよ!自分から話をして、プレーの特徴を知ってもらい、要求もこっちから出して、そして監督の言うことを理解して取り組んでいきたいと思います。行って吸収すること、学ぶことが多いと思うし、自分の特徴を生かして試合に少しでも絡むことができたらいいなと…。
―空回りしない?
そりゃ、空回りですって!(報道陣・笑)でも、テングにならないタイプだと思います。(また一同笑)
―あすの徳島戦、注目されて大変では?
ここ5、6試合プレッシャーは変わんないんですけど、いい意味のプレッシャーにしていきたいです。あす、できなかったら代表でもできない。楽しみながら結果にこだわりたい。前節(セレッソ大阪戦)はFW陣でシュート3本に終わってるのが気がかりなんで…。最近ちょっと余裕が出てきて回りが見れるというか…、でもそれはみんながサポートしてくれているおかげですし、代表もそうです。
―森保監督からは?
普段やってきたことが今の結果に繋がっている、試合に出られない時によくがんばったと言ってもらいました。
―代表でアピールを!
武藤も緊張してると言ってましたけど、そこはフレッシュなメンバーふたりで新しい風を吹かすことができればいいですね。
森保監督の話
彼には何で選ばれたか、どういうプレーを評価されたかしっかり、(自己)評価してもらいたい。前線で起点になり、タメを作り泥くさくハングリーなところを見せてもらわないと…。代表に選ばれるとメディア、サポーターのみなさんの注目度が上がり、“魅せなければいけない”気持ちになりがち、自分のプレーでないプレーに変わっていきがちなので、あすはそこをしっかりやって欲しいですね。