ACL決勝トーナメント進出を決めた夜から中2日。同じエディオンスタジアム広島でのJ1第9節は鹿島相手に0-3の完敗、となった。
痛恨、ミスから崩れたゲームプラン
そのきっかけとなったのが前半10分、GK林のパスを相手に奪われ攻撃的MFのカイオに先制点を許した場面。このワンプレーで早い時間帯からチームのリズムに小さな乱れが生じ、その9分後の2失点目に繋がった。
前半に1点でも返しておけば、流れが変わる可能性もあったが逆に後半9分に遠藤に直接FKを決められたことでゲームプランが最後まで立てられなかった。
先制点の原因となったパスカットは千葉へのボール回しを狙わたが、すでにACL最終戦セントラルコースト戦でもわずか「半呼吸」林のパス出しの判断が遅れる場面が何度かあり、そのたびにスタンドもざわついていた。
過密日程の中、試される「地力」
GKを起点に攻撃展開するサンフレッチェ広島のオフェンスにあって西川のあとを受け孤軍奮闘する林の踏ん張りが過密日程の中で試される。
なお攻撃陣も2試合連続無得点。全体的に崩れかけているバランスの修正が必要で、青山が「気持ちを切り替えるだけでは結果は出ない」と話す通り、ピッチに立つひとりひとりの「地力」も試されている。