二人の笑顔、そのままゴールへと繋がっているようです…(トップ画像)
明治安田生命J1リーグ第14節(5月12日、ユアテックスタジアム仙台)
前半12分、サンフレッチェ広島はアウェーでベガルタ仙台に先制された。
過去、先制されたのは…
第2節の浦和レッズ戦(埼玉スタジアム2002)結果は2-1〇
第7節の横浜F・マリノス戦(エディオンスタジアム広島)結果は3-1〇
第10節のFC東京戦(味の素スタジアム)結果は1-3●
一方、サンフレッチェ広島はここ3試合連続で2ゴール…
これらのデータを混ぜ合わせると、その答えはどうなるか…
前半41分のフリーキック。柴崎晃誠のプレスキックをパトリックが頭で合わせて、相手GK動けず同点!
1-1で迎えた後半26分には左サイドで青山敏弘が難しい体勢から柏好文にパス。ここからそのままドリブルでボックス内へ。最後は相手DFをかわして右足で勝ち越しゴール。
先制されても追いつき、そして勝ち越し。あと、ないのはダメ押し。
後半44分、全試合フルタイム出場の和田拓也がここでも魅せる。前線のパトリックの足元にドンピシャのフィード。受けたパトリックは二人に挟まれたまま相手ゴールに迫り自身10ゴール目となる一撃を豪快に決めた。
今回もひろスポ!賞(賞品なし…)は和田拓也。足を伸ばして行ったがその先で先制ゴールを許した分を倍返し!?
2-1の後半34分、自陣ゴール前、あわや同点ゴール…の場面で、その足を伸ばしてシュートをブロック。その10分後に必殺パスを繰り出した。
「チームに慣れることで徐々に自分の持ち味を…」
それは和田拓也自身も言い続けていることであり、同時に城福浩監督がピッチに立つ全員に望んでいることでもある。それをきっちり実戦して失点を防ぎ、得点を演出した、ということになる。
チームで言えばもうひとつ。
城福浩監督が怒りのエネルギー!?を発した2-0から2-3負けのYBCルヴァン・カップから中2日。今回もまた見事なリカバリーで首位を行くチームのタフさを証明した。
試合後、城福浩監督はこれまで言ってきたことのいくつかをまた繰り返した。最初はそれが選手にとって特別なことだったかもしれない。今はチームの全員がそう信じてピッチに立っている。そうでなければ、14試合も戦ってわずか1敗、失点7はあり得ないのである。
試合後の城福浩監督の話
このチームは自分たちで積み重ねてきたものを自分たちで崩さないことを大事にしている。ましてや3日前ルヴァンで痛い目に遇っているのでもう一度原点に戻ってしっかりやってくれたと思います。
もちろんこのまま続けたいですけど、そんなにうまくは行かないと思いますけど。とにかく自分たちがきょうの試合より次の試合の方が強くなりたいと、そういう思いで毎日を歩んでいるので、極端な言い方をすれば我々の相手は対戦相手ではなく自分たちだと思いながらずっとやってきているので、その結果として今の位置にいられるならすごくいいですけれども、苦しい時はあると思いますけどその姿勢はぶれないようにしたいと思います。
※5月13日記事加筆
第10節でサンフレッチェ広島との”直接対決”を制し、その時点で勝ち点差が6、その後も2位につけるFC東京は5月13日、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦、0-0で引き分けた。
北海道コンサドーレ札幌は第1節でサンフレッチェ広島に敗れたあと△●。そこからこれで11戦負けなしの勝ち点26で3位をキープ。
FC東京も6戦負けなしだが、首位を行くサンフレッチェ広島には勝ち点10差。城福サンフレッチェは初の10差を2位につけた。
前節、サンフレッチェ広島に0-2負けしたヴィッセル神戸は2-0でジュビロ磐田を破り6位に浮上した。
川崎フロンターレは2-1で柏レイソルに逆転勝ち(5月12日)。柏レイソルは5月13日、下平隆宏監督の解任と加藤望ヘッドコーチの監督昇格を発表した。
昨季の4強の一角で、ACL優勝も掲げていた柏レイソル。結果はACL1次リーグ敗退と、J1リーグ戦4強最後尾の現在11位…
なお、第10節からの勝ち点の加算を以下、並べてみたが、これを見て分かるのは上位チームはなかなか負けないということ。(当たり前の話ではある…)
サンフレッチェ広島は負けが1度(第10節)だけ。FC東京はすでに書いたがゼロ。川崎フロンターレは2敗で一歩後退。北海道コンサドーレ札幌も無敗、セレッソ大阪も無敗…
この5強は顔ぶれが一緒。6位以下は頻繁に順位が入れ替わっている。
第10節から今節までの上位8チームの順位と勝ち点
( )内は前節からの上乗せ。※は昨季の4強でACL出場組
第10節
1位 サンフレッチェ広島 25(-)
2位 FC東京 19(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 18(+3)
4位 コンサドーレ札幌 18(+3)
5位 セレッソ大阪※ 18(+3)
6位 ヴィッセル神戸 15(+1)
7位 ベガルタ仙台 15(-)
8位 柏レイソル※ 14(+3)
第11節
1位 サンフレッチェ広島 28(+3)
2位 FC東京 22(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 21(+3)
4位 コンサドーレ札幌 19(+1)
5位 セレッソ大阪※ 19(+1)
6位 ベガルタ仙台 16(+1)
7位 清水エスパルス 15(+3)
8位 ヴィッセル神戸 15(-)
第12節
1位 サンフレッチェ広島 31(+3)
2位 FC東京 23(+1)
3位 コンサドーレ札幌 22(+3)
4位 川崎フロンターレ※ 21(-)
5位 セレッソ大阪※ 20(+1)
6位 ジュビロ磐田 18(+3)
7位 柏レイソル※ 17(+3)
8位 ヴィッセル神戸 16(+1)
第13節
1位 サンフレッチェ広島 34(+3)
2位 FC東京 26(+3)
3位 コンサドーレ札幌 25(+3)
4位 セレッソ大阪※ 23(+3)
5位 川崎フロンターレ※ 21(-)
6位 ジュビロ磐田 21(+3)
7位 ベガルタ仙台 19(+3)
8位 鹿島アントラーズ※ 18(+3)
第14節
1位 サンフレッチェ広島 37(+3)
2位 FC東京 27(+1)
3位 コンサドーレ札幌 26(+1)
4位 川崎フロンターレ※ 24(+3)
5位 セレッソ大阪※ 23(14節未消化)
6位 ジュビロ磐田 21(-)
7位 ヴィッセル神戸 19(+3)
8位 ベガルタ仙台 19(+1)