神話に挑む広島ドラゴンフライズ、B1への最終関門・島根スサノオマジック戦、キーマンはコナー・ラマート＆ダニエル・ディロン

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2017年05月12日: 編集部

島根スサノオマジック戦に向け調整したあと、最後にハイタッチを交わすダニエル・ディロン、その前は小林大起（トップ画像説明）

広島ドラゴンフライズがB.LEAGUE B2初代王者と悲願のB1昇格を懸け、いよいよ５月１３日、１４日に敵地、島根県の松江市総合体育館でレギュラーシーズンB2１２クラブ最高勝率の島根スサノオマジックに”挑む”。

カギを握るのはコナー・ラマート、そしてダニエル・ディロン。

ともにB.LEAGUE 元年の広島にやってきたナイスガイ。コナー・ラマートは１試合平均１２・６得点のチーム得点王で、プレーオフ進出に貢献した。

ダニエル・ディロンはその類まれな身体能力と精確なシュート力を武器にして、苦しい局面を単独で切り拓き、何度もチームの危機を救ってきた。

ただチーム得点王のコナー・ラマートでも、B2全体で見れば得点ランキングは１８位。広島ドラゴンフライズがいかに全員で戦ってきたかは、この数字だけを見てもうかがい知ることができる。

対する島根スサノオマジックも似たような状況で、チーム最多得点のジョシュ・デービスも１試合平均１３・１得点は１３位。ただし、こちらは１試合平均のリバウンド数が１１・３でこれはB2で３位と抜群の数字を残すことに成功している。

島根スサノオマジックにももうひとり、ウェイン・マーシャルというインサイドのつわもの、も手ぐすねを引いて待っている。

果たして今回の”対決”を制するのはどちらか？

そこで、プレーオフに備えるコナー・ラマートとダニエル・ディロンに話を聞いた。

ひろスポ!インタビューに応じるコナー・ラマート、さすが得点源だけあって責任感が強い！

コナー・ラマートの話

僕がシュートを打ちやすいスポットに、みんなからのボールがくるので、たくさん得点できたんだ。あとは、チームの中での僕の役割はスコアを重ねることだから、常にアグレッシブにシュートを打つよう心掛けている。そうやって自分のできることを精いっぱいやった結果（がチーム得点王）だと思う。島根戦でも、今、練習でやっている動きをしっかりとやっていけば、大丈夫。我々にはいいポイントガードがいるんだから、そのパスを受けてしっかり得点していくことを心掛けたいですね。

同じくダニエル・ディロン、その語り貴重はソフトで頭の中はクール…

ダニエル・ディロンの話

まずは勝負どころでシュートを打つ、そのことに関してはやはり自分自身、自信を持っているというのはあると思う。このチームの中ではアサヤマサン、ダイジサン、そしてダイエルが一番経験値がある、リーグでプレーしてきた経験が長いので、その３人のうちの誰かが勝負どころでシュートを打ちべきだと思う。そういうところで、もし自分のところにボールがあればシュートを打つし、あるいはプレーをいろいろ組み立てていく。それが正しいタクティクスじゃないかな。島根にはゴール下でストロングなマーシャルとデービスというリバウンドの名手がいる。インサイドのこの二人に先ずは仕事をさせないこと。そして外のプレーヤーもいいシューターが揃っているので、彼らにもプレッシャーをしっかり与えて、相手が得意とするプレーをやらせない、それがポイントになるね！

島根スサノオマジックは出雲神話、ヤマタノオロチに登場する「素戔嗚尊」とマジックを掛け合わせた”強敵”だ。

そのチームカラー。青色をベースに、銀色と黒色が加わる。青は日本海、宍道湖や中海・揖斐川から、銀は石見銀山、さらにはスサノオの武器である特別な剣に由来する。

交流戦途中から２１連勝の”不敗神話”を作り上げた島根スサノオマジック。

だがコナー・ラマートとダニエル・ディロンら、広島ドラゴンフライズのメンバーも神の島からの使者、である。

瀬戸内の神が勝つか、出雲の神か、決着の時迫る…。万能の剣をかわして、ディロンとラマートはどれだけ貴重なポイントを重ねることができるだろうか…。