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2017年07月08日
編集部編集部

七夕と言えば…J2降格危機のサンフレッチェ広島リ・スタート、遠くから誰よりも情熱的にその先を見つめるその人の名は森保一

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森保監督 横内
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サンフレッチェ広島は森保監督の思いを胸に、横内監督(画像奥)のもと、7月8日、アウェーで横浜F・マリノス戦に臨む

 

新井貴浩、七夕流星弾は7月7日7号決勝アーチ。特別な「覚悟」を持ち、チーム一丸となって九回に6点をもぎ取った広島の攻撃は見事だった。間髪入れず、報道ステーションでは「7・7・7」ネタもやっていた。短い編集時間で見事な企画力…。

で、「7」と言えばやはり気になる人がいる。堂林…は違う。森崎浩司なら、かすっている。そう、その人の名は森保一。

七夕の夜空を、森保氏はどこで見上げているのか?好きなサッカーを国内のどこかで、やはり見て回っているのか?故郷の長崎にでも戻ってゆっくりしているのか?それとも欧州視察にでも出かけたか?

森保氏、そしてサンフレッチェ広島の久保允誉会長らが強く希望する旧広島市民球場跡地へのスタジアム建設。その流れをいかなる手を使ってでも阻止しようとする中国新聞グループの動きにはただ呆れるばかりだが、7月8日付一面の「天風録」は、そのすべてを含めて、おそらく広島を愛して止まない執筆者(当然、どなたか知る由もない)が綴ったのだろう。

そこには…

・敗軍の将、美学というには寂し過ぎる幕引き

・「プロは結果がすべて」のコメントに心が痛む

・ショック、喪失感は大きい

・5年で3度のリーグ優勝、毎年のように主力を抜かれながら常に立て直し、「ぽいち」の愛称で親しまれた

・クラブの成長は地域の支えあってこそが口癖

・スタジアム誕生を願い、広島の街づくりに役立ちたい思いが人一倍

・きょうから後半戦、変わらなければならなのは指揮官だけではない、選手、クラブ、サポーター

・もう一度奮い立つしか、ぽいちさんに恩返しできない

…とある。

そう、それですべて、である。
ついでに中国新聞で言えば7月5日の紙面。読者には何のことか分からない。

その一面では「森保監督退任」と報じ、「辞任すると申し出た」とある。ところが15面には「解任」の大見出し。「辞任の意思はなかった」とまで書いている。

もし、”それ”をやるなら、一面でまとめて記すべきだろう。「辞任」ということをクラブ側が発表したが取材の結果「解任」と判明した、と。

ひろスポ!もクラブ側の発表を受け「辞任」とした。ただ、ひろスポ!はこの件で誰ひとり取材はしていない。

だが、結論から言えば「解任」に1票、それがひろスポ!の結論である。

クラブ側が監督退任を発表したのは4日(火)、その前日3日(月)には丹羽大輝の移籍会見があり、丹羽は報道陣の前で移籍を決めた理由について次のように語っている。

「足立さん、織田さん、森保さんといろいろ話をさしていただいて、一緒に這い上がっていこうという言葉を頂いて、僕自身、這い上がってきたサッカー人生なんで、その言葉に共鳴できてクラブのこれからの姿勢に共感できたところが決めた理由です」

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上記の記事を読んでもらえばわかるが、ひろスポ!では丹羽移籍に伴って森保監督(当時)がどうか?などとは1行も綴っていない。いわゆる”空気を読んだ”仕上げとなっている。

冒頭の新井貴浩選手も森保選手もそのデビュー当時から取材してきた。そうした積み重ねの上にあっての広島新サッカースタジアム取材班である。

”我々の目”は節穴より少しマシなもの、と自負している、

森保”監督”がこの状況で仕事を投げ出す、とは到底考えられない。中国新聞の記事によれば、監督退任について報道陣が現場で取材しようにも千葉選手会長以外は話を聞けない状況にあったという。こういう時はだいたい”ろくなこと”はない。

全34節の折り返し地点で勝ち点10はクラブ史上ワースト。その責任をだれが取るのか、森保監督に白羽の矢が立った。何度も言うが取材はしていない、節穴よりましな目であたりを見渡したならそう見える。

これも中国新聞7月7日付紙面「森保去る、再起目指すサンフレ」緊急連載からの引用になるが、J1が18チームになった2005年以降、半分の試合を消化して勝ち点10以下だった10チームのうち9チームが降格した、という。陥落確率9割、怖すぎる。

ただ、森保監督は選手に「最低15位、それ以上」と自分たちの修正目標を明確に伝え、その勝負手として森保監督が散々、苦しめられたパトリックらのスカウティングを進めていた。丹羽も会見で言っていたが、その丹羽以上に「泥臭くやってきた」という森保監督にとって、残る17戦はまさにその存在意義を証明する場ではなかったか?

「天風録」にあるように、森保監督は会見も開かず「寂し過ぎる」形で大好きな広島での挑戦に幕を引いた。きっとお世話になった人たちや選手、サポーターに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだろう。

退任発表後は一度もメディアの前に現れず、きっとこの先もしばらくは沈黙を貫くだろう。国内外の他クラブや日本サッカー協会からのオファーがあればその限りではないけれども…

(※浦和レッズ、ペトロビッチ監督の「ぽいちさんは素晴らしい指導者。神が彼に与えた休養だと思う。もっといいクラブで指揮をとるチャンスがあるかもしれない」のコメが気になって仕方ない…)

今回の一件以前に、サンフレッチェ広島に関する取材をする中では次のような声が印象に残っている。

・浦和レッズは5、6億円使って補強して総額22億円の賞金を狙っている、サンフレの補強費はその10分の1もない、せっかくJ1で優勝して賞金も入ったのに、その時期に補強しなかったために人材が枯渇した

・年齢構成が高いチーム、森保監督が3度優勝する間に若い選手をしっかり育てる方策がうまくいかなかった

・なんでユース生え抜き選手をどんどん外に出すのか?地方クラブなので、選手構成にそうした配慮も働くべきだと思う

・浅野が海外に挑戦したことはクラブにとっても誇りにすべきこと、ただ、その突破力、スピードは相手にとって脅威であり、その穴を埋める人材がいないがために結果、FW陣の入れ替えが激しくなるという事態を招いた

・ユース世代の育成が、ゴリさんの監督退任のあと、うまくいっていない。下部組織からの補充も大事なパイプ

・森保監督がいつも朝早くから夜遅くまで現場いるので、行き帰り事故でもしないかとマジ心配で…

・私は森保監督に言ったんですよ、体を壊すほどやっても誰も褒めてくれんよ、とね…

 

…まだまだ挙げればキリがない。

森保監督のあとを継ぐのはゴリさん、森山佳郎監督、という声が多いことも補足しておく。そうなればサンフレッチェ広島と日本サッカー協会の間での人材交流、ということになる。もちろん、そんな夢が実現するとしても、インドで開催されるサッカーのU-17W杯で森山監督がその職責をまっとうしたあと、の話だろう。

 

それにしても…

どうしても気になることはまだたくさんある。

少し前、森保監督はこんなことを言っていた。

「これだけダメージを受けてもチームは崩れてはいない。普通はバラバラになっている、厳しい中でも選手はやってくれている、最低限の15位以上は必ず…」

ここで話はまた冒頭に戻るのだが、どうして「カープ25年ぶりの優勝」が実現したのか?答えは「黒田と新井が戻ってきてくれたから」である。それまでにいくら首脳陣と選手らで努力してもチームを「一体にする」(カープ初優勝時のOB)ことができなかった。それが一枚岩になった。それが、七夕の夜の神宮、九回大逆転でもある。

サンフレッチェ広島ももう一度「一体」となれば、「大逆転」できる。そのタネを蒔いたまま、森保監督から横内監督にバトンが渡された、とそう理解したい。

そして「過去を振り返る暇はない」とばかりに、自らの存在はとりあえず消した形で、チームが残り17戦にベストを尽くすことのできる環境を願う…森保監督らしいやり方だ。

あとは「黒田や新井」のような結束バンドの役目を果たす選手がこの緊急時に最前線に立ち、周りを鼓舞し続けられるか、どうか?

J1の頂点に上り詰めるたび、森保監督は「まず勝ち点を重ねJ2降格圏外へ、そうなればその次は…」と語り「今シーズンも非常に厳しい戦いが待っている」と繰り返していた。油断の「ゆ」の字もない。

また「何もしなければクラブは10年先には消滅…」とスタジアム問題も含めて危機感を露わにもしていた。

そして、「主導権を握るためには球際のところにこだわって我々がボールを保持できるよう」「全員攻撃、全員守備」「ふだんの練習から切磋琢磨して結果を出すために、チームの総合力が問われる」「いる者で戦う」「その全員で戦う」と言い続けてきた。

NHK総合テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」が森保監督にスポットを当てたのは2016年8月のことだった。

「ぶれない信念が、勝利をつかむ プロサッカー監督・森保一」

そのタイトルをそのまま、サンフレッチェ広島の大反撃開始の時である、七夕の願いを込めたその翌日、この場に記しておく。

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広島新サッカースタジアム取材班

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