画像は川端順さんの”今”を報じる中国新聞記事、だが肝心要の”過去”は報じなかった
日本の近代的な新聞の歴史は明治時代まで遡る。中国新聞は1892年、明治25年に広島市大手町(現中区大手町)で創刊された。もう130年以上も広島とともに歩みその先頭を走ってきた。
そして今、確実にその終焉へと向かっている。
2015年に夕刊紙を廃刊した中国新聞はそれ以降、ほとんど自ら公称部数をオープンにしなくなった。代わりにSELECTなるものを発刊した。しかし、未だにSELECTを読んでいる人を見たことがない。
今やその発行部数は50万部を切っているものと思われる。名前は「中国」だが中国地方の読者が楽しみにしている訳ではない。JR岡山駅のキヨスクでさえ10数年前に中国新聞が消えた。
中国新聞Xのフォロワー数は10月31日午前10時現在、11万147人。ちなみにひろスポ!デルタルハンター班・田辺一球Xのフォロワー数は4361人…
11万人程度が多いか少ないか。上を見ればキリがないが、身近なところでは「いい加減な記事を書きながら、その説明責任では逃げるということでしょうか?」などなど、スペシャルビーム?を中国新聞記者に“も”浴びせる安芸高田市の石丸伸二市長。そのフォロアー数は22万9753人で中国新聞の倍の”勢力“を保持している。
石丸市長vs中国新聞動画はYouTubeで多数、閲覧できる。
Bing 動画
石丸伸二市長は10月30日にもXに「#中国新聞は不適切な表現だと認めた場合でも、謝罪ではなく御礼で構わないそうです。さすがの企業倫理に驚きます」のコメントをアップした。
中国新聞では先ごろXと紙面上に「原因は教職員の働き方改革」「給食費未納額が32倍の2044万円に 聴取事務を変更 広島市」の見出しで記事を掲載した。
…で、あとになって、自社のX記事の最後に「当初『原因は教職員の働き方改革』としていた見出しは変更しました。さまざまなご意見ありがとうございます」の文言を貼り付けた。
中国新聞には厳しい声が殺到したはずだ。Yahoo!ニュース関連コメントも大多数が中国新聞の間違いを指摘している。教育現場の真なる姿を理解していない記者や内勤スタッフがやらかしそうな案件だ。
教育力で成長した広島で「教育」「教育現場」と言えば最重要テーマである。中国新聞は、やはりその程度に成り下がったことになる。
ここまで長々記したのは中国新聞が時には悪意に満ちたことを平気でやりかねないから、だ。事実を意図的にひん曲げる。故郷を愛し改革に取り組もうとする石丸伸二市長が中国新聞記者らと会見の場で延々とバトルを続けるのもそうい理由からだ。(直接、石丸伸二市長とは意見交換したので、その意図はよくわかる)
なお、バトルの中では中国新聞の販売部数に関する話も出てくるがそのやりとり、聞いていると情けなくなる。
さて、先の案件では中国新聞が不適切な見出しをつけて、民意によって修正を余儀なくされた例を取り上げたが、もっと罪深いのは報道すべきことを、忖度や自分たちの利益保護のために報じないことだ。
そんなことをすれば読者の知る権利が阻害される。
実は「カープ村」(ひろスポ!命名)においてはそういうことが日常茶飯事だ。要はカープ松田元オーナーの機嫌を損ねることには触れない、報じない、知らないことにするの3ナイ主義。まさに国内外を震撼とさせたジャニーズ村と同じ構図で、その急先鋒が中国新聞だ。
10月19日付の中国新聞30面に「川端さん町議でも全力投球」「元カープ投手、故郷徳島で『第2の人生』」の見出し記事が大々的に掲載された。
記事の中で「球団の編成グループ長も務めたカープを2017年に離れ…」とある。
だが、その当時、中国新聞も広島に記者を配するスポーツ紙も、民放局もNHKも、1行も、ひと言たりとも川端順さん(63)の退団を報じていない。
2016年から18年までリーグ3連覇したカープのチーム力「編成」を一手に引き受けた「長」の退団だからビッグニュースなのに、だ。
ジャニーズ問題では各放送局に「ジャニ担」と呼ばれる調整役がいて、例えば「報道」「制作」など局にまたがる代表役として「ジャニ担」がジャニーズ事務所との間に入っていたという。「ジャニ担」を通じてジャニーズ事務所側は仕事を仕分けをするシステムを構築した。やがてテレビ・ラジオの衰退が顕著になり、ジャニーズ事務所はメディアを自在に操る術を手に入れた。結果、放送局社屋でさえ強制性交等罪を厭わない魔物の誕生となった。
実は「カープ村」にも「コイ担」がいる。独裁オーナーの指示で動く鈴木清明本部長と、広島で長らく取材活動を続けるベテラン記者がつながっており、このルートで「川端さんのことは書くな」という通達が各メディアに出されるシステムになっていた。
では、なぜカープ球団はその事実を隠したかったのか?そこに後ろめたさがあったことは容易に想像できる。(この話は別項に譲る)
毎年、オフにはプロ野球関係者がアマチュア指導資格を得るために受講する「研修会」が開催される。新聞には受講者の名前が載る。
2017年12月の「研修会受講者」の記事の中に川端順さんの名前があり、一部の関係者は「あれっ?」とは思ったはずだが大多数のファンは何も知らないまま…
他球団の編成部関係者でさえ「あのころ駅でお会いした際に、辞めるなんてひと言もなかったので驚きました」という状況で、川端順さんは人知れず故郷の徳島に戻ったのである。
その大事な事実をスルーしておいて今頃になって紙面で「全力投球」「第二の人生」報道…いったいどの口でそんなことを報じているのか?
それが中国新聞、それがカープ村、ということになる。
(ひろスポ!デルタル取材班&田辺一球)
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(2023年10月24日掲載)