広島ドラゴンフライズ、108失点で仙台遠征連敗、開幕1カ月で遠のくB2最強２チームの背中

2017年11月05日: 編集部

開幕ダッシュが不発に終わったアンドリセビッチHC、次なる勝負手は？（トップ画像）

B2第７節GAME2 　仙台89ERS戦（11月5日）

広島ドラゴンフライズ89-108仙台89ERS
1Q:25-25
2Q:10-33
3Q:26-22
4Q:28-28
会場：ゼビオアリーナ仙台
入場者数：2104人

【スターター】
広島：#2朝山正悟、#5山田大治、#11北川弘、#14ウェンデル・ホワイト、#24田中成也

仙台：#0嶋田基志、#1石川海斗、#5柳川龍之介、#9溝口秀人、#34オルー・アシャオル

第１クォーター、広島ドラゴンフライズが押し気味の展開。一夜にして修正が効いたかに思えたが第２クォーター、オンザコート２（外国籍選手２人の同時出場可）で早々にウェンデル・ホワイトがテクニカルファウルを取られ、残り7分56秒で北川弘と交代。クリント・チャップマンの件もあり、無用なトラブルはもう許されない。

おかげでテレンス・ドリスドム、オンザコート１での戦いを強いられ、フロアバランスが悪くなったことで第２クォーター、何と33失点。前半を35-58で折り返しては、もはや2104人のブースターで埋まった敵地で勝ち目なし。

終わってみればオルー・アシャオルに38得点とやられ放題、広島ドラゴンフライズの創生期をともに戦い、2014－15シーズンのあと広島から出身地仙台に戻った柳川龍之介にも5アシストを決められた。

同一チーム相手の連敗はジェイミー・アンドリセビッチ体制になって初めて。

この結果…

広島ドラゴンフライズは黒星先行の6勝7敗でB2西地区4位。

B2西地区順位
１位　福岡　12勝1敗
２位　愛媛　10勝3敗
３位　熊本　8勝5敗
４位　広島　6勝7敗
５位　香川　5勝8敗
６位　奈良　2勝11敗

東地区では秋田ノーザンハピネッツが12勝1敗で快走中。中地区は首位の群馬クレインサンダーズが8勝5敗で2位以下には7勝6敗が3チームが続く混戦となっている。

分かりやすく言えばB2の18チーム中、負け越しているのは8チームだけ。そのうちわずか2勝の”脱落組”が3チーム。4勝と5勝が3チーム。広島ドラゴンフライズは現在、後ろから数えて7位グループとなっている。

Ｂ２開幕からおよそ１カ月。言うまでもないがB2優勝とB1昇格へは、ライジングゼファー福岡、秋田ノーザンハピネッツのような開幕ダッシュが不可欠だった。

参考までに付記しておくと昨季、最後まで西地区で死闘を演じた好敵手、島根スサノオマジックのB2レギュラーシーズン成績は51勝9敗、勝率8割5分だった。その島根スサノオマジックはB1元年の今季、ここまで4勝9敗、勝率3割8厘で西地区5位…。

Ｂ.ＬＥＡＧＵＥとは、”そういうリーグ”　なのである。

【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#14ウェンデル・ホワイト21点
#2朝山正悟16点
#3テレンス・ドリスドム15点
#11北川弘11点
◆リバウンド
#14ウェンデル・ホワイト10リバウンド
#3テレンス・ドリスドム6リバウンド
#5山田大治6リバウンド

仙台89ERS
◆得点
#34オルー・アシャオル38点
#41クレイグ・ウィリアムス・ジュニア 14点
#1石川海斗11点
◆リバウンド
#41クレイグ・ウィリアムス・ジュニア12リバウンド
#34オルー・アシャオル11リバウンド
◆アシスト
#5柳川龍之介5アシスト

広島ドラゴンフライズ・ジェイミー・アンドリセビッチHC
「試合の入りは悪くなかったが、ファウルトラブルが第2クオーターに響いた。オンザコート1となったところをつかれ、大きなリードを許した。後半も選手は諦めずに、しっかりと戦ってくれた。」
仙台89ERS・後藤敏博HC
「2日間ホームで勝てて良かったが、内容があまり良くない。ディフェンスの基本的なことができずに、フリーでシュートを打たせてしまったり、簡単なレイアップを決められた。(38得点のアシャオル選手に関して)彼を生かす戦術にしたことで、結果が数字に出たことは良かった。次節はディフェンスを意識して試合に臨み、早く勝ち星の貯金を作りたい」

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