今秋、NBL(日本バスケットボールリーグ)に参戦する広島ドラゴンフライズの新人選手が広島市中区で入団会見に臨んだ。
新人は(写真左から)坂田央選手、柳川龍之介選手、田中成也選手、北川弘選手、岡崎修司選手の5人。
坂田、北川、岡崎の3選手は練習生という立場で今後、正式契約を目指す。
会見では、冒頭で西明生ゼネラルマネージャーが次のようにあいさつした。
「今年からチームを作るということで、ほとんどが初めてのことです。いよいよ選手の発表をさせてもらうことになりました。いろいろなプロのチームが広島に、全国にあると思いますが、あいさつのできる選手、言葉使いのちゃんとできる選手、思いやりがある選手をピックアップしました。まずこの5人がどれだけそれをできるか?6月からいろいろな選手が加わるがこの5人が基本になります」
続いて、選手が紹介され、それぞれ自分の言葉で抱負などを述べた。5選手の横顔は次の通り。
田中成也(たなか・せいや)シューティングガード。1991年8月24日生まれ(22)、新潟県新発田市出身、186センチ、78キロ、中学時代全国3位、高志高校で国体出場、明治大学4年でインカレ2位。
西GM評「4年時に急成長。シュート、カットイン、ダンクもできるが一番光るのはディフェンス。ルーズボールを激しく追い、コートでオーラが出る。多くの選手を見てきたが、地道なプレーの中でピカイチ目立つ。審判、コーチへの接し方も良く最高のプレーヤー」
柳川龍之介(やながわ・りゅうのすけ)ガード、フォワード。1991年6月11日生まれ(22)、宮城県仙台市出身、187センチ、80キロ、仙台第2中学から名門の仙台高校へ。国体出場。白鳳大学に進学して4年時にはインカレ6位(同大学最高位)にチームを引き上げた。
西GM評「田中と同じくシューティングガードで、ディフェンスでの泥臭いプレーが特徴。佐古賢一ヘッドコーチ、大野篤史アシスタントコーチの二人が是が非でも広島に、と熱望した人材。今後は田中と二人で日の丸をつけてもらいたい」
坂田央(さかた・あたる)フォワード。1991年9月18日生まれ(22)、東京都世田谷区出身、192センチ、85キロ、梅丘中学時代べスト16.日大豊山高校を経て日本大学へ。インカレ6位。
西GM評「関東1部リーグでの活躍はできなかったが、1月の合同トライアルの際、足の速さ、走り方の良さが目に入りピックアップ。佐古ヘッドコーチは”勘の良さ”を評価。速攻に繋げることのできる人材。オフェンス能力は高いがディフェンス強化が必要。日の丸を目指す力がある」
北川弘(きたがわ・ひろむ)ガード。1991年10月16日生まれ(22)、滋賀県大津市出身、182センチ、70キロ、南郷中学でバスケを始め、光泉高校でベスト16。スカウティングで日本体育大学へ進んだ。
西GM評「佐古ヘッドコーチが”とにかく広島にガードを作りたい”と掲げたことから、北川をピックアップ。ボール運びのスピードは国内トップレベル。ボールさばきに磨きをかければ、縦にキレる動きもより生きる。ムードメーカー」
岡崎修司(おかざき・しゅうじ)ガード、フォワード。1990年8月12日生まれ(23)、広島市東区市出身、185センチ、82キロ、戸坂中学時代、戸坂ミニバスケットボールクラブでバスケに出会い戸坂中学から皆実高校へ。インタハイベスト16。一浪後、広島大学薬学部へ。大学在籍中であと2年、学業とプロバスケの両立を目指す。
西GM評「我がチーム地元獲得1号選手。プレーでもしっかりやってもらい、卒業も必ずしてもらう。まじめな模範生。先週金曜、広島に初めて来た他の4人の面倒を見るためほとんど家にも帰らず、いろいろな面でコミュニケーションをとってくれている。仲間を大事にしてくれる。プレー的には、この中国地方のレベルが高くないためまだまだ…ではあるが、佐古ヘッドコーチが”どうしても地元の岡崎選手をMBLのコートに立たせたい”ということを望み、地元の星、を目指す」
※選手のコメントは別項で紹介予定