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2018年06月04日
編集部

松井市長・湯崎知事のツートップは、大遅延行為の責任をどうとるのか?(Ⅲ)W杯ロシア大会の最中に、サッカースタジアムを話し合うのではなくて、基町地区振興策を市が提示!でも住民側は「取引には応じない」

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基町
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基町地区の現状を行政サイドが完全に把握し本気で対処していれば、今の街の姿はありえない…傷み放題、荒れ放題の場所も散見される…(記事最後にも基町地区の画像掲載)

ひろスポ!では2018年5月29日に次の記事を掲載した。

松井市長・湯崎知事の広島ツートップは、サッカースタジアム大遅延の責任をどうとるのか?W杯ロシア大会で盛り上がる6月もまた地元説明会開催なし?
hirospo.com/pickup/47660.html

実はこの時点で広島市文化スポーツ部の杉山朗部長が基町地区を訪ね、基町の明日を考える会のメンバーに「早期、住民説明会開催」を要望してはいた。

が、基町の明日を考える会側では「そうした説明会に応じる準備ができていない」とその話を断っていた。

しかし6月を逃すと、広島市は8月6日に向けての準備が加速する。(松井市長は8月6日を平和宣言で8月8日と言い間違えていたが…)広島市議会の会期は6月18日から28日。

そこで基町の明日を考える会側のだんどりもそこそこに、「住民説明会開催」が決まり6月4日、広島市から市政記者クラブに発表があった。

同説明会は6月24日、基町小学校で午後2時から開催される。広い体育館に多くの住民が集まる可能性がある。

ただし、この説明会はこれまで散々、広島市が手をこまねいていた、もっと言えばこれまでに当然やってしかるべきだった、基町地区の振興策を住民に説明する”だけ”の話である。

この説明会自体は、広島のサッカースタジアム建設の早期実現には、ほど遠い位置にある、ということはよくみんな知っておかなければいけない。

広島市はハード、ソフトの両面で”衰えていく”基町高層アパート群などの生活環境改善、その他諸策を長らく放置してきたと言っていい。そのため現状は非常に厳しいものとなっている。現地を訪ねてみれば「そうじゃない」と言える者はいないだろう。居住者の数だけを見ても最大9000人規模が半数以下に落ち込んだ。

街のあちこちに次々に空間が生まれている。基町空想住宅…だ。

そうした不作為の”罪”は、戦後広島復興の総仕上げとも言うべき、基町地区の未来のランドスケープ創りに奔走した、当時の関係者やそこに居を構えることになった市民の汗と時には涙を台無しにさえしかねない。

繰り返しになるが「何を今さら…」である。

例えば、基町地区の一角には広島市立大学の関係者らが集う「M98」と呼ばれる基町プロジェクト活動拠点がある。「学」のエネルギーで少子高齢化の著しい基町地区に新風を吹き込もうというわけだ。

だが、複数の担当者はいても肝心の予算がほとんどない。知恵を絞れ、ということなのだろうか?

確かに様々なイベントやプロジェクトが進行中で、アパートの間を歩けばその”成果”も確認できる。

とはいえ大事なのは「では、実際にどれだけの数字が上がったか」ということ。ちなみに2017年、1年間でのイベント参加者、延べ人数は1000人程度。一日あたり3人…。広島市がほかにやったことと言えば、条件緩和による若者たちの基町地区移住促進策ぐらい…。これもまた数字を上げるほどの成果は出ていない。ゾロの数が3つ足りない。

ついでに言えば、基町地区商店街などでは「スタジアムができれば人通りが増える」との言がよく聞かれる。しかし絶対にそうはならない。すでに杉山朗部長は、基町の明日を考える会のメンバーらに対して、面と向かってサッカースタジアムに出入りする観客については安全面などを考慮して、ただの一人も基町居住区域には入らせない、と言い切っている。

こうして少し見ていくだけで、基町アパート群の目の前の中央公園広場をスタジアム建設予定地とした場合、それは住民側にとっての迷惑施設にしかなり得ないことが見えてくる。

だからこそ、広島市としても、ほったらかしでほこりまみれの「振興策」を引っ張り出してくるしかなくなったに過ぎない。

基町の明日を考える会のメンバーらが広島市役所に松井市長を訪ね「スタジアム建設は地域の活性化に繋がるという考えは住民にとっての逆行であり、本来必要な活性化のすり替えに過ぎない」と、この問題でど真ん中に快速球を投げたのは2月14日のことだった。

これに対して松井市長は「基町のまちづくりは考えてきており、地元に伝わっているものと思っていた」とピント外れなコメントを返していた。

松井市長はその目で基町地区の現状を細かく確かめたことがあるのだろうか?

その胸を張って「やってますよ!」と言える活性化策を、自らの陣頭指揮においてどの程度やってきたのだろうか?

表面上ではあるが、現地を歩き回った限りでは、そんな気配はまったくないように感じるのだが…

ちなみにひろスタ!特命取材班は、少なくとも週に一度は現地を訪れている。

まとめると、基町地区住民の声を集約する立場でもある基町の明日を考える会では「これを作るからスタジアム建設候補地として了解して欲しい、の類の取引には応じられない」と言い切っている。

さらに広島市の現状の説明では、基町地区住民に納得してもらい、その上で残る2候補地との比較検討を経て…と先の長い話になっている。もちろん、広島みなと公園案は消滅しているから、事実とも乖離している。

なお、サンフレッチェ広島は松井市長、湯崎知事が基町地区住民側との話し合いを経て早期に、ダメ押しするが可能な限り早期に中央公園を建設候補地とする、と久保允誉会長に約束したから泣く泣く「旧広島市民球場跡地へのHiroshima Peace Memorial Stadium案」を一度は引き上げた”だけ”である。

よって「中央公園案」に関する話が前に進まない限り、サンフレッチェ広島としては動きようがない。

今は隆盛を極めるマツダスタジアムも確かに完成まで紆余曲折あった。有り過ぎたと言っていい。しかし最終的には、ファン、地元財界、市と県の資金と国の補助金とカープを愛する人々の熱意によって、カープ球団が思い描いた青写真通りのコンコース付き、天然芝オープン型球場として誕生した。

そのノウハウがありながら、どうして今回もまた20年近くの空転期間を要した「新球場建設問題」に負けない?迷走を繰り返すのか?

 

6月24日の住民説明会には総務省から来た谷史郎副市長も列席するというが、サッカースタジアム問題もサンフレッチェ広島も基町の経緯もろく知らない代表者などを送り込んでいる場合ではない。

松井市長自らが説明に赴き、さっさと”決着”をつけるべき時がもうとっくに来ているだろうに…

ひろスタ!特命取材班

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イベントに集まってきたこどもたち

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「モトマチ アート・ウインドゥ」展示

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ショッピングセンターの案内は立派なものになったが…

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…それでシャッター通りに活気が戻る訳ではない

基町

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人通りのないところを選んで撮影しているわけではない、通常の日の普通の時間帯…

基町
日本語以外を普通に耳にするため、日本語だけの看板では無理…ゴミ収集日が守られるはすもない

基町
ナンバープレートや部品のない自動二輪はよく見かける

基町

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