CSファイナルS、第5戦、最後まで声を枯らして声援する赤一色のスタンド(トップ画像)
圧倒的強さを誇ってきたマツダスタジアムで10月24日、CSファイナルS第5戦に3対9の完敗を喫した。終わってみればありえないはずの4連敗…。広島の2年連続日本シリーズ進出の夢は、ラミレス監督とDeNAナインによって断たれた。
”3年越しの因縁の対決”であることは、すでにひろスポ!では何度も伝えてきたが、それだけじゃない。
昨年のCSファイナルステージ第5戦。7対8のスコアで”終戦”を迎え1勝4敗に終わったDeNAナイン。最後に空振り三振に倒れた筒香も、左手薬指の骨折を押して出場し続けた梶谷もロペスも宮崎も三上も山崎康もみんな、その悔しさを胸に仕舞い込んでこの瞬間を待ち望んできた。
第5戦、広島は中4日で野村を先発マウンドに送ったが、この策には大きなリスクが伴っていた。
8月22、23、24日の横浜スタジアムで広島は3戦連続サヨナラ負け。第1戦、九回無死一、二塁で筒香に2ランを打たれた野村はそこで降板。しかしそのあと今村がロペス、宮崎に連続ホームランを許し、ベイスターズファンによってこの先も語り継がれるであろう”伝説の3連発”が誕生した。
2戦目は九回、中崎がロペスに同点ソロを打たれ、延長十回、中田が梶谷にサヨナラ打された。第3戦は中崎が倉本にサヨナラ内野安打を許した。
この話には続きがあった。
10月1日、舞台は再び横浜スタジアム。勝てばDeNAの3位が決まる可能性のある一戦で広島投手陣は5発を含む15安打を浴びた。広島にとってはこれがレギュラーシーズン最終戦。7対13で敗れた広島はとうとうDeNAに負け越した。
この試合では筒同に2発、ロペス、梶谷、ウィーランドに1発ずつ。とはいえ、それは敵地での話、のはずだった。
しかし、これら伏線となり、広島にとっての今季148戦目、赤く染まった10月24日のマツダスタジアムにそのすべてが凝縮されたかっこうになった。
よって、この第5戦では広島は初回に2点を先制したが、その直後の二回に宮崎のものすごい打球がマツダスタジアム・レフトコンコースの向こうに消えて行った時点ですでに勝負あり…。野村の顔からは血の気が失せ、続く三回には桑原の一撃がレフトポール最上部を直撃した。
五回には広島・二番手の大瀬良が筒香にバックスクリーン弾を許しこれで2対6。もう完全に広島は息の根を止められた。過去4戦で広島はDeNA投手陣(先発陣)から取れても4点止まり。六回、”やっと”四番に戻った新井貴浩がソロを放って意地を見せても、七回、すぐに筒香に2打席連発で応戦され、さらに八回にはジャクソンが梶谷に完璧にライトスタンドに持っていかれるという落ちになった。
ラミレス監督は試合後のインタビューで安定した投手力を第1の勝因に挙げていたが、実はDeNA打線の潜在的脅威もまた広島サイドにとっては主な”敗因”だった。
マツダスタジアムに乗り込んだDeNA打線は、いくら併殺打になろうが、逸機しようが、当てるようなスイングなどせず、どんどん振ってきた。前日の第4戦でウィーランドに薮田、今村が四球を与えたが、広島バッテリーはしだいにその圧力に押され始め、とうとう第5戦でその”ハマの波”に飲み込まれたことになる。
あまりの衝撃的な負け方に、カープファンから悲鳴があがり、すでに多くの声も届いている。そして、中には第5戦の前に覚悟を決めたカープファンもいる。
その貴重なファンの声をもう一度、紹介する。”我々”の反省も込めて…
プレーボール六時間前ですね、ひょっとしたら今日が今季最後の試合かもしれません。後悔したくないので、言わせてください。
日本シリーズ進出を逃したら、優勝パレードを中止されると思って闘って欲しい!
日本シリーズ進出を逃したあとの優勝パレードは、価値はないですよ。
あともう1つ。首脳陣、選手、ファンにどこかおごりがあったのではありませんかね。アドバンテージがあるから日本シリーズに行けるだろう、マツダスタジアムで試合があるから日本シリーズに行けるだろう。僕もちょっとありました。
ベイは死ぬ気で向かってきていたことに気付きました。だから、先に王手をかけられてしまった。
あと六時間すれば試合が始まります。まだ間に合います。首脳陣、選手、ファンに足らないのは覇気です!ベイをやり返す覇気です!ベイが調子に乗るのが本当にくやしい!
今日のキップを雨天順延の影響で譲っていただいたので、行ってきます。
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