田中 聡(たなか・さとし)専門学校・美術予備校で講師をするかたわら、広島を中心にイラストレーターとしても活動中。カープやサンフレッチェのイラストを中心に、日々のあれこれをブログに掲載しています。tnksts.jugem.jp
黒田博樹投手が3月22日、マツダスタジアムで3度目の、そして開幕前最後のオープン戦に先発しました。
強打のソフトバンク打線に対して、7回を投げ無失点。そのうち5度も味方のエラーやヒットで先頭バッターを出しましたが、内野ゴロの山を築くなどそのあとをことごとく抑えました。
スタンドからその様子を見ていて気付いたことがあります。
黒田投手は相手バッターによって、またはボールカウントによって微妙に投球の間合いを変え、時にはマウンド上で”溜め”を作っていました。
初めて対戦する相手バッターの雰囲気や構えからどう攻め、どうゴロを打たせるかを考える。
そして1球たりとも意識づけの弱い球は投げない。
見る者の視線を釘づけにする。
黒田投手と同じ時代に同じ空間にいることのできる幸せをかみしめて、背番号15の物語の最終章の幕がもうすぐ上がります。