諸事情により、この場所での「激励」となったのだろうが、こんなシチュエーションでは「激励」される方も微妙?…
広島市の松井市長が12月23日、午後3時過ぎから旧広島市民球場跡地で開催された「優勝報告会」を欠席した。…にもかかわらず、優勝パレードに向かう直前のサンフレッチェ広島イレブン、関係者に「感謝の意」を伝えた。その場所は平和公園慰霊碑への献花が終わった直後の元安川河岸…。時間は午後1時40分ごろ。何がどうなれば、こういう中途半端なことになるのだろうか?
献花を終えたサンフレッチェ広島の織田社長に「このあと東京に行きますので…」といいながらまず握手した松井市長。続いてサンフレッチェイレブンに向けて、何度も激励と感謝の言葉をかけた。
一方、選手側からは「スタジアムよろしくお願いします」の声があがっていた。
「松井市長からサンフレッチェ広島の監督、選手に優勝パレードに先立ち今年の活躍に対し」松井市長が「感謝の意」を伝えることは前日、午後3時ごろになって広島市政クラブに伝えられた。それまでは松井市長の優勝報告会欠席だけが決まっていた。
「欠席の理由」は東京出張。出張の内容は、G8外相会合広島市開催に関する各大使館訪問、である。
G8外相会談広島開催は6月26日に正式に決まった。Jリーグはまだ第1ステージが行われていた時期だ。
そのあと、いつ今回の大使館訪問が決まったかは確認していない。だが、過去3シーズンで2度も優勝しているサンフレッチェ広島がもしまた優勝して「優勝報告会」となれば当然、12月23日はその有力候補となる。これまでのいきさつからしても、広島大切な一日に予定を入れる、というのはどうか。大切な人のメモリアルデーになる可能性のある日にわざわざ”仕事”を入れる”彼”はいないだろう。
しかも大使館とて12月23日は休館日となるところも多い。G8ならフランス、イギリス、イタリア、アメリカはお休み…。しかし午後2時までならOKで、午後4時前終了ではNG、というのは実に微妙…。
「優勝報告会」では千葉選手会長、久保允誉会長らが「スタジアム」についての熱い思いをサポーターとともに、旧広島市民球場跡地で訴えるという貴重な場面もあった。松井市長も列席していれば、さらに盛り上がること間違いなし、だったのだが…。
このあと選手らはオープンバスなどに分乗して、優勝パレードへ…。松井市長は報道陣の囲み取材、急いで東京に向かうものと思っていたのだが…
新サッカースタジアム取材班