尺野ドラゴンフライズ、開幕10戦最大のヤマ場に挑む(トップ画像は尺野ヘッドコーチ)
開幕から8連勝の広島ドラゴンフライズが今季の序盤を占う大一番を迎える。
10月24日(水)、広島市のマエダハウジング東区スポーツセンターで熊本ヴォルターズと対戦。
そのあと27日(土)、28日(日)は鳥取県の米子産業体育館で島根スサノオマジックと対戦する。
ここまでのB2西地区での3チームの順位
1・広島ドラゴンフライズ 8勝0敗、得失点差+85
2・熊本ヴォルターズ 6勝2敗、得失点差+38
3・島根スサノオマジックク5勝3敗、得失点差+108
熊本ヴォルターズは開幕第2戦で島根スサノオマジックに81-88で競り負けた。また第3節(10月13日)で現在中地区最下位の西宮ストークスに70-83で敗れて取りこぼした。
島根スサノオマジックは開幕戦で熊本ヴォルターズに78-84で敗れて躓いたが2戦目で取り返した。だが第3節では現在中地区2勝6敗で4位の金沢武士団に71-73、延長の末91-97のスコアで連敗、やはり取りこぼした。
広島ドラゴンフライズの場合は尺野将太ヘッドコーチも、朝山正悟キャプテンも選手らもみな「取りこぼしがない」戦いができている、とここまでの8戦を振り返っている。
広島ドラゴンフライズ8連勝振り返り
9月28日○86-81愛媛オレンジバイキングス (松山市)
9月29日○75-67愛媛オレンジバイキングス (松山市)
10月6日○79-73バンビシャス奈良(広島サンプラザホール)
10月7日○86-59バンビシャス奈良(広島サンプラザホール)
10月13日○74-61香川ファイブアローズ(広島サンプラザホール)
10月14日○88-78香川ファイブアローズ(広島サンプラザホール)
10月20日○82-77福島ファイヤーボンズ(福島市)
10月21日○84-73福島ファイヤーボンズ(福島市)
8連勝中のスコアを見れば分かるが広島ドラゴンフライズは8勝のうち半分の4勝は一桁差での勝利となっている。
完全に相手を圧倒したのは全クォーターを取った10月7日のバンビシャス奈良戦ぐらい。10月14日の香川ファイブアローズ戦も先行逃げ切りに成功したが、残りの6戦は”接戦”でそのうち5試合は第3、もしくは最終クォーターでの逆転勝ち、という際どいものになっている。
また10月14日の福島ファイヤーボンズ戦のあと、田中成也は「78点も取られた」と失点の多さについてコメント。「相手のシュートがもう少し入っていたら勝てていない」と冷静に自分たちの戦いを振り返っている。
昨季B1を経験した島根スサノオマジックはここまで3敗しているとはいえ、得失点差+108。補強に積極的で、昨季まで広島ドラゴンフライズで司令塔を務めた北川弘もいる。B2優勝を狙う広島ドラゴンフライズにとってこの中国ダービーは当然、最大の”関門”になる。
その島根スサノオマジックと開幕2連戦で痛み分けに終わった熊本ヴォルターズも強敵で、昨季の広島ドラゴンフライズは2勝4敗と負け越している。
ここまで8連勝で作ってきたいい流れを熊本ヴォルターズ、島根スサノオマジック相手にどう活かすことができるか?
長丁場のB260試合であるが、9戦目、10、11戦目をどう乗り切るかはその先の戦いに影響してくる。もちろん相手も第3、第4クォーターでの逆転など、簡単にはさせてはくれないだろう。そうなれば”勝ちパターン”としては、ロースコアでの”先行逃げ切り”ということになるのだが…
尺野将太ヘッドコーチの話(10月13日)
連勝だったり、ほかチームの結果を選手もぜんぜん気にしていない。しっかりひとつひとつ勝つだけ。記録や勝ち星にこだわらず目の前の試合をちょっと言葉は悪いですけど取りこぼさないように…。福島までの8試合でしっかりチーム力を高めていき、熊本、島根さんとの3試合、そこが前半最初の10試合のヤマ場になると思っています。ここでここで自分たちがどんな位置にいるかも分かると思います。取りこぼしをしないためにどうしても8人のプレータイムが長くなっています。熊本、島根戦のあと駿斗(村上)、レオ(坂井)らのプレータイムも伸びてくると思います。