広島がマエケンの仇を大瀬良で討ち損ねた。前日の試合をエースのタイムリー暴投で落とすと今夜は好投する大瀬良を援護できず0-1の完封負け。
東京ドームに乗り込み連勝を「9」に伸ばすことになっていれば巨人との順位が入れ返っていたが、昨日で連勝が6で止まり、逆に2連敗で借金4に逆戻りした。
ひろスポ!ではプレーボール前に「ルーキーイヤーの昨季は東京ドームで3度先発して1勝2敗、ホームランを計6発許しているのはちょっと気になる…。」と大瀬良の東京ドーム今季初登板の唯一の不安を指摘しておいた。結果は”まんま”、三回に飛び出した「一番・大田」の1号ソロにより決っすることになった。
「結果的には悔いが残る1球でした」と大瀬良。だが7回まで投げて1失点なら合格点。「自分の仕事はできたかな」とのコメント通り、先発の役目は十分に果たした。
惜しむらくは、九回、二死一、三塁と巨人・澤村を追い込みながらあと1本が出なかったこと。
5月4日のマツダスタジアムではインフィールドフライがサヨナラ勝ちに直結したがドーム球場では神風が吹くはずもなく!?最後は代打堂林が三振に倒れた。
とはいえ、この日も神風が吹くかも…、という禁じ手とも言える選択肢は残っていた。
左手を痛めて本来ならバットを握れないはずの新井貴浩…。しかしベンチの中で戦況を見守りながら代打の準備を続けていた。
前日の試合終了後、巨人・原監督が堂上の同点打を評して「スポーツは気持ち、魂を奮い立たせること」とコメントしていた。 その話からすれば、申し訳ないが今の堂林の「魂」は仮死状態も同然で、あれだけ重圧のかかる場面ではまずバットには当たらない。ヒットの数より三振の数が多いのだからそれも当然で、実際、澤村の球を3度振ってもカスりもしなかった。
ならば開幕から右肘の痛みに耐えながら四番を打ち、チーム6連勝の原動力にもなった手負いの主砲に勝負を託す手はなかったか?
6連勝中は新井を軸に合計45点を奪った広島打線は”新井抜き”の東京ドームでまだ1点しか奪えていない。