3月31日以来の勝率5割に戻し、逆転優勝を目指す広島が12連戦初戦の中日戦(ナゴヤドーム)に1-3のスコアで完敗した。
初回に早々と1点を先制しながらなおも二死満塁で田中が空振り三振。けっきょく七回まで中日先発のバルデスから追加点を奪えず、頼みの黒田が四回に同点打を浴びると六回に4連打されて2点を勝ち越された。
黒田は9月に入って2試合、計15イニング無失点で抜群の安定感を見せていただけに「スミ1」以外の展開にもっていっていれば…と悔いが残る。
それにしても広島打線、いったいどうなったのか?
今夜でやっと来日4勝目をあげたバルデスに広島戦3勝目を献上する「左アレルギー」ぶりも重症だが、八回、二番手の浅尾を攻め無死一、二塁から新井貴浩、エルドレッド、小窪のクリーンアップが3連続三振では重症を通り越して非常事態…だ。
ひろスポ!では早くから注目してきたが、広島は8月18日に連続ひと桁安打記録がスタートしてから「3点取られたら終わり」の戦いをひたすら繰り返してきた。
きょうの試合も含めて、24試合連続で二けた安打なしの球団ワースト記録を更新中だが、3点以上取られたらどうなるか?全24戦のスコアを列挙してみると…
1-3● 1-8● 2-5● 3-4● 2-1〇 2-1〇 4-2〇 2-0〇 3-6● 3-2〇 4-6● 5-1〇 1-5● 2-4● 4-0〇、0-6●
5-0〇 3-3△ 4-2〇 3-0〇 2-2△ 3-0〇 1-0〇そして1-3
2分けを挟んでの5連勝も完封勝利が4度!投手陣におんぶにだっこ状態ではやはりいつかは無理が生じる。
この1敗で対中日戦は8勝13敗1分けとなり負け越しが決定。広島はDeNAにも8勝14敗で負け越しを決めており、それで優勝…はやはり虫は良すぎないか?
9月に入って殊勲打連発だったエルドレッドが沈黙すればとたんに得点力ダウンの広島。ちなみに今夜は6安打止まり。9月計13戦で合計88安打、1試合平均6・8安打。そこから4点以上奪う策を講じなければ、あすのマエケンは別格としてもそのあとを乗り切っていくことは難しそうだ。