みなさん、こんにちは!本山歯科医院の本山智得(もとやま・ともとく)です。これからみなさんに、歯と健康な生活、歯とスポーツの関係、お口のケアで元気なこどもたち…などをテーマに、お話させていただこうと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。
まず最初に、私たちの仕事には大きく分けて「歯科医療」と「公衆衛生活動」のふたつがあります。
「歯科医療」は私たち歯科医師がみなさんに日々、行う歯科医療です。「公衆衛生活動」は、例えば公民館などにお邪魔して介護にまつわる口腔ケアなどの話をさせていただくこと、あるいはみなさんが必ず受けた経験のある小・中・高校での検診などを指します。
そうした検診をすることで早く虫歯を見つけて早期に治療すれば、治療の回数も少なくて済みますし、治療費も抑えることができます。
私は7月から広島市歯科医師会の総務部理事を拝命しましたが、歯科医師会では公衆衛生活動を積極的に進めています。
ただ、実際にはこどもさんの虫歯、う蝕(虫歯)罹患率は国内においてはずいぶん下がってきていますし、広島っ子の場合は特に罹患率が抑えられる傾向にあります。行政や学校を通じての啓発活動がやはり大事になってきます。
また口腔ケアだけに限らず健康全体に対するお母さん、お父さんの意識の高まりも見逃せません。たとえばご両親でこどもさんに仕上げ磨きをされたり、歯周病予防の意識も高まりとともに、家族みんなでのスプーンなどの使い回しを控えられたりと、家庭内で気を遣うようになってきました。
こうした予防活動に関しては例えばスウェーデンなどのように「将来の罹患率を下げましょう!」と積極的な諸外国の例もありますが、日本の場合、予防に関しての保険の適用はございません。
そんな中でもみなさんはそれぞれのご家庭で、インターネットや書籍を通じていろいろな知識を集め、そして様々な方法で「予防」に取り組まれるようになりました。
ただ、歯磨きひとつとっても、「食べてすぐ磨くと逆に良くない」「食後30分後に磨くのがベター」「いえいえ、やはり磨くならすぐがベスト」など、諸説ふんぷん、となっています。
結論から言わせていただきますと「磨かないよりは磨いた方が絶対にいい」ということになるので、あまり知識偏重とならず、根気よくやるべきことを続けていただくことが大切だと思います。
自分の思う方法で行う自己医療はひとつの医学医療領域と考えられています。個々に応じた方法が見つかるなら、それに越したことはありません。
次回も広島っ子と歯のお話などを予定しています。それではみなさん、お口ケアで元気な広島っ子、元気な広島を目指しましょう!
本山歯科医院 院長 本山 智得
歯学博士・臨床研修指導医
医療法人本山歯科医院(広島市中区上八丁堀7-9、牛田行きの広電バス合同庁舎前で下車してすぐ )
www.motoyama-dental.com/index.html
本山 智得 略歴
平成 4年3月 大阪歯科大学 卒業
平成 7年4月 広島県歯科医師会会員
平成12年4月 広島県歯科警察協議会委員
平成13年10月 医療法人 本山歯科医院 理事長
平成15年4月 広島県歯科医師会 学術部副委員長
平成16年4月 広島大学歯学部 非常勤講師(現在に至る)
平成17年12月 臨床研修指導医(現在に至る)
平成19年4月 広島市歯科医師会 学術部理事(現在に至る)
平成21年4月 広島県警察歯科医会 委員長
平成23年4月 広島県警察歯科医会 専任理事(現在に至る)
平成23年8月 第6管区海上保安本部海上保安歯科医
平成24年7月 保存治療専門医
平成27年7月 広島市歯科医師会総務部理事
日本歯科保存学会会員・評議員
日本歯科審美学会会員
日本接着歯学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本アンチエイジング歯科学会 理事(旧日本歯科漂白研究会)
日本レーザー歯学会会員