昨夜、ロッテに大逆転負けした広島は今夜、エースの前田健太を先発マウンドに送り込みソフトバンク戦、オリックス戦に続く同一カード2連敗阻止に万全を期す。
しかし前田は現在、本調子ではない。3・4月は5試合に投げて2勝1敗、月間防御率1・36だった。5月はそれが4試合で2勝2敗、、月間防御率3・54に急落した。
それ以上に心配なデータもある。
今季すでにホームラン5本を浴びているが、飛ぶボールだった昨年でさえこの時期まだ被本塁打3。シーズン防御率1・53をマークした2011年は開幕から8月中旬までの20試合で被本塁打わずかに1だった。
しかも今季、許した5発のうち4本までが左バッター。昨夜、ホームランを放った根元、ブラゼルは左打者。さらに左打者の角中と途中出場の金沢はともにマルチ安打を放っている。
右打者も油断できない。PL学園の先輩、今江は昨夜4安打。同じくサブローは無安打だったが逆に”倍返し”される恐れもある。
前田は前回23日のオリックス戦(ほっともっと神戸)で金子とのエース対決に敗れ、しかもその金子に適時打されてトドメを刺される悔しい思いをした。
2試合続けての”大将戦”に敗れることはその意地とプライドをかけて許されない。
4試合連続失点中の初回、その立ち上がりが注目される。