首位・巨人を3・5差で追う3位・広島の必勝ローテは”痛み分け”に終わった。
広島は先週から「金曜日のマエケン」で固定。先週の阪神戦に続き今夜も上位チームにエースをぶつけ必勝を期した。
試合は初回、巨人先発の菅野を完全にカモにしている丸がライトスタンドに15号ソロを放って先制した。
ところが三回、巨人先頭の寺内の打球をライトの天谷が後逸。無死三塁のピンチを背負った前田健太は続く菅野にツーシームを投げたが、逆に狙い打ちされて三塁線を抜かれ同点に追いつかれた。
さらに五回、前田は先頭の村田に通算300号となるソロをバックスクリーンに運ばれ逆に1点のビハインドに。
しかし六回、田中の犠飛ですぐに2対2同点に追いつき、菅野の二けた勝利がこの時点で先に消えた。
前田は九回、無死二塁のピンチも乗り切り、112球を投げて降板。こちらも9勝のまま足踏みとなり、その後は両軍、投手陣、野手陣を次々につぎ込む総力戦に転じ、延長十二回、2対2引き分けに終わった。
広島は八回の一死三塁で、相手が十分過ぎるほど警戒する中でも石原にセーフティスクイズを命じ、三走の田中が本塁憤死となったのが痛かった。