巨人対広島12回戦(巨人5勝6敗)午後6時、東京ドーム、予告先発は、巨人・菅野(9勝5敗)、広島・前田健太(9勝4敗)
7月、9勝11敗と波に乗り切れなかった広島が、同じく7月10勝10敗と失速中の巨人が待つ東京ドームに乗り込む。
予告先発の広島・前田健太は7月の第4週から「金曜登板」に固定された。
7月25日、球宴明け初登板となったマツダスタジアムでの阪神戦では好投しながらも七回、上本に同点ツーランを許し自身の5連勝もチームの勝利も逃した。
前田は今夜、中6日で先発したあと、来週金曜は京セラドームである阪神戦に臨む。さらにそのあともマツダスタジアムでの巨人、阪神戦に登板する。
金曜登板はいずれも3連戦の初戦となっており、現在、首位巨人まで3・5ゲーム差、2位阪神に0・5ゲーム差の広島にとっては文字通りエースに3連戦の命運を託す形になっている。
今シーズンの前田対巨人打線は最初が4月27日のマツダスタジアム。内海との投げ合いで九回までゼロを並べた右腕は、延長十一回、エルドレッドのサヨナラスリーランが飛びだした瞬間にグラウンドに飛び出した。
2度目の対戦は今夜と同じ菅野が相手。しかしこの時は序盤で3失点の前田が六回で降板して7回1失点の菅野に勝ちがついた。
その菅野も前回、7月25日の中日戦(ナゴヤドーム)では8失点KOされるなど7月は2勝2敗で本調子にはほど遠い。
甲子園ではすでに10勝をマークしているDeNAの井納も先発する。
互いに二けた勝利に王手をかけている前田と菅野の意地と意地のぶつかりあい。広島が競り勝つなら巨人戦打率3割7分台の菊池のバットと前田を盛り立てる守備力、それに高校時代から菅野をカモにしている丸の長打力(今季すでに3ホーマー)がカギを握る。