今季4度目のDeNA戦先発となったバリントンが3回で10安打を浴び7失点降板。試合後、二軍行きが発表された。
過去3戦でのバリントンとDeNA打線の相性は…
石川8の4の1ホーマー、梶谷6の3の1ホーマー、山崎5の3、黒羽根3の2、バルディリス5の2…
ひとことで言うとやられ放題…、そして結果もそのデータ通りで初回、いきなり先頭の石川に右前打されると、送りバントの後、梶谷の同点タイムリー。あっという間に天谷の先頭打者ホームランの1点を掃出し、さらにブランコの適時打で勝ち越された。
三回には先頭の石川以下に4連打されるなど5失点。大半の当たりがバットの芯でとらえられており広島首脳陣も”先発不適格”の判断を下さざるを得なかった。
バリントンは今季チーム最多の22試合に先発(2位は前田健太と大瀬良の19試合)。前田の129イニングに次ぐ127イニングを投げている。
長いシーズンを通じて考えた場合には前田とともにローテの2本柱と言っていい。そのうちの1本が今回、離脱する。加えて言うならもう1本の柱の方も8月に入って不安定な状況だ。
今回はブルペン要員の江草が一軍に呼ばれる方針だが、現状の野村祐輔、大瀬良、福井、戸田、それに、前田だけでは先発ローテは安定しない。新外国人右腕のヒースは先の社会人野球広島大会で走者を背負った時の投球に課題を残し、その対策を急いでいる。
なお、試合を作る指標となるクオリティスタート率でみると前田の68・4パーセント、野村の64・3パーセントに続く63・6パーセントでチーム内でのバリントンの立ち位置は悪くない。大瀬良は52・6パーセント、福井は40パーセント、戸田は20パーセントと5回に1回しか”試合を作れない”計算になる。
こうしたチーム内のバランスを考えればバリントンの右腕は貴重と言えるが、ここまでジャストミートされては今後に不安が残るのも確か。来季の契約に向けても判断すべき時期は近づいており、今後の動きが注目される。