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2023年07月31日
編集部

最大の魅力は現有戦力活用術、新井カープ優勝争いヤマ場の8月へ

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大道
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画像は大道

※この記事はコイの街のダイアリー|田辺一球|noteを流用しています。

7月31日午前10時のマツダスタジアム。DeNA、巨人を迎える本拠地6連戦に備えて先発陣が調整した。

右手中指にできたマメなどの影響で前日30日に森下の出場登録が抹消された。代役は玉村。22日のウエスタン・リーグ中日戦(ナゴヤ球場)で6回打者22人に対して2安打1四球で無失点。出した走者は内野エラーと合わせて4人だった。一軍再登板のタイミング的にはちょうどいい。

 

8月最初のローテは、九里、森、床田、野村祐輔、玉村、大瀬良になるだろう。

 

真夏の広島は体力的に非常に厳しい。勝負どころの1カ月。

 

しかし代役登板の玉村以外に目立った“補強”はない。

 

 

誤算は龍馬(誤算かどうかは微妙、ピリッときた時点である程度長期の離脱は予想できた部位を傷めた)。右脇腹の肉離れで12日に戦線離脱となり当初は「1週目のマツダで…」と8月の復帰を目指していたが実際にバットが振れるようになったのは2週間後の28日だった。

 

このため復帰時期は8月半ばかそれ以降になる見通しとなった。

 

二軍の現状を俯瞰した場合、一軍で戦力となるような選手は皆無、と言っていい。

 

まず野手。龍馬の代役、と言えばまず一番に宇草の顔が浮かぶが38試合で打率・169。もともと守備に課題があり二軍で3割5分くらい打っていないとお話にならない。

5月に支配下登録された中村貴浩も打ったり、打たなかったりの状態が続いている。一軍では11試合で26打数3安打、打率・151で6月に入って二軍に戻された。開幕当初の神がかり的な打撃は影を潜めた。もちろんまだ1年目だから将来性を否定するものではないが、今季の戦力にはならない。

開幕一軍も含めて2度の期間、上で打席に立った田村俊介もいっしょ…

林も厳しい。二軍メンバーの中では今も力を示すことができてはいるが、もう一度一軍に呼ばれて目覚ましい結果を出すことができるような打撃スタイルにはなっていない。5月19日、待望の一軍昇格を果たしたのに28日には抹消された。20試合で打率・207、1本塁打、5打点。最大のテーマはキレのある真っすぐを強く弾き返すこと。二軍投手の球でもそこを想定して打撃を磨いていかないといつまでたってもモノにならない。

そして一番一軍に近いはずのライアン。すっかり二軍慣れしてしまった?のかヒットは出ても打撃内容が良化してこない。

 

投手陣も森浦が長期不振に陥るなど一軍を補完できる人材がいない。開幕一軍入りを果たしたアドゥワもそうだが、いい状態を維持できない若手が多い。

河野佳(二軍防御率3・41)、益田武尚(同4・98)、長谷部銀次(同4・13)の即戦力ルーキー3人が再び一軍のマウンドに上がるのはペナントレースの順位がほぼ決まってからになりそう。

二軍投球回チームトップの玉村に次ぐ登板機会を与えられている黒原も今回、お呼びがかからなかった。先発でも中継ぎでも使いづらい。開幕一軍メンバーで4、5、6月二先発2度を含む4試合に投げて防御率10点台。このままドラフト1位指名の輝きが失われていくのか…

女性問題報道に関して球団からノーペナルティで開幕一軍入りした松本竜也は5月、東京ドームでのサヨナラ負けで抹消されてから長期に渡り一軍マウンドから遠ざかる結果になった。しかも二軍戦でも投げていない。

替わりに大道が一軍で自分の仕事場を見つけたように、二軍からの昇格組の中には「全員で戦う」という新井流に馴染んだ人材も多くいる。

島内はその模範生であり出遅れていた矢崎や自主調整で開幕を迎えた中崎もそう。

野手では今回、末包がしぶとい打撃を見せており、矢野、大盛ももうしばらくは二軍とは無縁のはずだ。

 

一軍の試合数が全体の65パーゼントに当たる90試合越えとなり、出場選手登録29人は現状の顔ぶれでほぼ、きまりだろう。

新たな選手を獲得したり登録できる期間は7月31日、この日をもって終了した。

メディアは「新井カープは現有戦力で若手を育てながらペナントレースを勝ちにいく」という論調で記事を書くのが好きなようだが、新井監督や首脳陣が戦力補強は必要ない、と言っている訳ではない。

単に、球団にそんな話をしても受け入れてもらえない、というだけの話。昨季の秋山翔吾補強のように現場と球団の意向が一致するのはレアケースだ。

故障者が出ようが外国人選手が“空振り”だろうが「現有戦力」を駆使してファンに感動と興奮を与えるスリリングな野球を披露し続ける。新井カープの真なる魅力とはそういうものであり、であるからこそ持久力と選手層の厚さが試される8月の戦いが最大のヤマ場となる。

※この記事内で選手などの呼称は独自のものとなっています。

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