2007年春、広島の沖縄キャンプ、左端に栗原、さらに鳥カゴ後方に新井、背番号75はマーティー・ブラウン監督、打撃練習をしているのが嶋
広島のエース黒田博樹の素顔」第11回
黒田博樹が前回、最後に広島のマウンドに上がった日
黒田博樹が広島時代、最後にマウンドに上がったのは2007年9月27日。場所は広島市民球場、観衆は少し寂しくて7,639人。相手はヤクルト。シーズン138試合目でこの日のスタメンは次のようなものだった。
一番セカンド・東出
二番レフト・森笠
三番ファースト・栗原
四番サード・新井
五番センター・アレックス
六番ショート梵
七番ライト嶋
八番キャッチャー倉
九番ピッチャー黒田
東出は今季から二軍の野手コーチ補佐兼任となった。2013年2月、日南の天福球場であった紅白戦で左膝前十字靭帯を痛め、ここ2シーズンは一軍での出番がない。
森笠は新井と同期入団で、2010年に引退してその後は広島の三軍、二軍コーチとして若手の育成に努めている。
栗原は広島の四番として活躍したいたが2012年は21試合、2013年は15試合、そして昨季は一軍出場ゼロに終わり、昨秋、右肘を三度手術。年明けからひとり、黙々とスイングやゴロ捕球を続けている。
そして新井。この年、144試合にフル出場して161安打の打率2割9分0厘、28本塁打、102打点!の136三振、12失策。ちなみに栗原は144試合175安打の打率3割1分0厘、25本塁打、92打点、94三振…。なるほど、この数字なら確かに二人揃えば「キング・コング」だった…。
アレックスはこの年の6月に途中入団。2008年限りで退団した。
前年に新人王を取った梵はプロ2季目のこの年、136試合で135安打、打率2割6分0厘、18本塁打、56打点、20盗塁。ここ2シーズンは万全でない膝と相談しながらのスタメン出場となっているが今季はもう一度レギュラーポジション確保に挑む。
嶋は2012年から西武へ。2013年に引退して今季も西武の二軍コーチ”続投”が決まっている。嶋も新井、森笠と同い年。
そして倉は今季も石原、そして昨季、打撃開眼でスタメンマスクに一番近い會澤とともに出番を競う。
ちなみに黒田の広島での最終シーズンの成績は、179回と3分の2、26試合12勝8敗、自責点71、被安打176、被本塁打20、防御率3・56。
なお、前田健太の昨季の成績は187回、27試合11勝9敗、自責点54、被安打164、被本塁打12、防御率2・60。
ただし黒田と前田の比較は当時の広島市民球場と現在のマツダスタジアムの仕様が大きく異なるため参考までに、ということになる。