画像はかつてコミューター航空の拠点機能を有したころの広島西飛行場。経済界に廃港反対の声が根強かったにもかかわらず湯崎知事が「廃港」を最終決断、今後その”ジャッジ”が大きな痛手となる可能性は?と同時に、ここでも生じた「跡地問題」。広島が何かやると必ず「跡地」がついて回る…
広島東洋カープが11月21日、広島市に5億円を寄付した。「長年応援してくれた市民、地域のみなさんへの恩返しがしたい」とする球団側と広島市の間で話し合いが進められていた。
広島市ではそのうち4億円を広島市西区の広島西飛行場跡地に計画されている少年野球などができるスポーツ広場の整備に充てる予定。
また1億円は原爆ドームの保存のために使われる。原爆ドームの保存には多額の費用が必要で、市民・ファンの手から球団に”委ねられた”カープマネーの用途として、これ以上のものはないだろう。
今回の5億円には昨年オフ、前田健太投手がドジャースに移籍した際に球団が手にした「マエケンマネー」も含まれる。
それにしても5億円もの寄付がありながら、「サッカースタジアム問題」をスルー、という広島市の姿勢はいったいどこから来るものなのか?
サッカースタジアム問題が遅々として進まないのは今に始まったことではないが、広島西飛行場跡地の活用策についても4月に広島県と広島市が、大和ハウス工業を代表とするグループなど4者を「対話事業者に選定した」ばかり。
現在は跡地利用計画策定中となっており、雇用やにぎわいの創出につながる新たな産業、スポーツ・レクリエーション、広域防災の3つが主な機能として盛り込まれる、というが4者の提案内容や、今後の対話の中で交わされる意見が、跡地利用計画の策定や事業者公募時の募集要項に反映される可能性はあっても公募の際にこの4者を優先することはない、とされる。
要するにまだ今後に向けた準備作業が進む段階で、どっちもどっち…。あとは少年野球などができるスポーツ広場とサッカー専用スタジアム、どちらのニーズが広島市民にとって高いのか?広島市はそこを検討したのか?
それより何より、旧広島市民球場時代のようにマツダスタジアムで少年野球を開催する方策を熟考する方が先ではないか?
広島新サッカースタジアム取材班
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