新井貴浩選手の著書「撓(たわ)まず 屈せず 挫折を力に変える方程式」(扶桑社)の表紙より(トップ画像説明)
広島を昨季、25年ぶりのリーグ優勝に導いた新井貴浩選手の著書「撓(たわ)まず 屈せず 挫折を力に変える方程式」(扶桑社)が2月28日、発売された。182ページ、1300円+税。
新井貴浩は子供のころからひと際目立つ存在だった。気は優しくて力持ち。弱い立場の友達から慕われた。
「男気」はあの黒田博樹の代名詞。だが、甲子園を目指し早朝から真っ暗になるまで泥にまみれた広島工業高校時代のチームメートは「新井は男気があって、男に人気がある」と懐かし気に振り返る。
その生い立ちから見ても常に新井貴浩の周りにはたくさんの仲間たちが集まっていたことがわかる。その延長線上に菊池や丸や鈴木誠也や黒田らと一丸になって、優勝目指して突き進んだ昨年1年間、そしてその準備期間としての一昨年があった。
広島に戻ることが許されないはずの野球人生を、広島の歴史にその名を刻むものに変えたのもまたその人となり、の成しえる業だろう。
トライし続ける限りは負けではない。
常のお天道様が見ている。
空に向かって打て!大きな志で前へ進め
恐れていては何も変わらない…
プロ野球失格、四番失格、広島人失格?阪神でも失格…
幾多の試練、などという生易しいものではない。生きるか死ぬか、人生が終わるか、まだその先に射す光があるのか…
ひとりぼっちの新井貴浩と、大勢の仲間たちとともに居る新井貴浩。
そして、年齢とは関係なく、一番大事なのは「心、バットを握った時は「赤い心」…
Amazonで先行発売された時には、スポーツ本で早々と1位を獲得。黒田博樹も推薦、「人間力」を問う渾身の一冊。